夏休み Ⅲ
川のような、冠水した道をじゃぶじゃぶ歩いてから一週間経って、ようやく靴が乾いてきた。千葉県はどこも大変な被害に遭っているが、わたしのところは、床上浸水も、車の故障もなく、なんとか無事だったが、けっこう大変なところも多くて気の毒だ。熊本も暑い中、ずっと片づけ作業などに追われていて、これも気の毒だ。
さて、わたしの夏休みも残り少なくなってきた。作品を作ろうと思っていたのだが、なんだかんだで忙しく、全く手がつけられなかったが、昨日やっと「カラード・バー」に色をつけた。今日もがんばって作業を続けよう。
火曜日は、女子医大でエコーの検査。腎臓を調べる。検査だけなのだが、ぐったり疲れてしまった。水曜日は新宿の眼科で診察。そのあと世界堂でケント紙を購入。色のついたカラーケントである。
昨日の木曜日は、制作のほかに、倉重光則のドローイングを額装した。サーシャのドローイング作品を返却したので、額が残った。これどうしようかなあと思っていたのだが、そうだ、倉重のドローイングが2枚あるからこの額に入れようとひらめいたのだった。合わせてみると、ちょうどいいサイズだ。世界堂で買ったカラーケントの上に貼ってみたら、おお、なかなかいいんじゃないの。これは12月のわたしとの二人展に展示しよう。作家本人にはなにも言ってないけど、まあいいだろう。
水曜日の眼科の診察が午後2:30からだったので、少し早めに出て、東京駅前の丸善で本を買うことにした。3冊購入。
岸政彦/柴崎友香 『大阪』(河出文庫)
柴崎友香の文章は初めて読んだが、読みやすい。この本は、大阪に関する往復エッセイの形をとっている。
バーネット 『小公子』(光文社文庫)
バーネットは『小公女』も『秘密の花園』も新潮文庫で読んだが、『小公子』は読んでいなかった。なぜかというと、訳が川端康成だったからだ。なんか嫌なんだよね、小説家の翻訳って。訳が下手なわけじゃないだろうけど、読んでいて、川端康成のあの顔が浮かんでくるのがどうもなあ。この光文社の翻訳者は別の人なので読む気になった。
新潮文庫のサリンジャーもだいたい読んだけど、『フラニーとズーイー』は読んでいない。訳者が村上春樹だから。翻訳は上手なんだろうけど、村上春樹の語り口で読みたくないのだ。
グレゴリー・ベイトソン/メアリー・キャサリン・ベイトソン 『天使のおそれ』(岩波文庫)
ベイトソン最後の本だ。メアリーは娘である。楽しみだ。
ステップスギャラリーは来週からスタートする。
槙野匠
8月26日(水)- 9月5日(土)
案内状の作品のような大きな作品を持ち込む。ギャラリーの奥の入り口をふさぐ形になるので、奥の出入りが出来なくなるかもしれない。
暑いけどがんばっていこう。暑いけどギャラリーに作品を見にきてね!
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