訃報
わたしは飲み会が苦手である。お酒を飲むのが苦手ではなく、居合わせた人たちと話をするのが苦痛だからである。2、3人で飲むならいいが、5人とか10人になると、話題がぼやけたものばかりになり、話を合わせることができなくなるのだ。内容が最小公倍数的になりつまらなくなるのだ。一緒に飲むときは、気の合った、気を遣わない人がいいのだが、そういう人は滅多にいない。ウテさんはドイツ人だけど、この人には案外気を遣わないで済む。倉重、勝又両氏も飲むと楽しい。他にだれかいるかな。以前勤めていた港養護学校時代の同僚、3人の女性教員と飲み会をするときも楽しい(楽しかった)。ぶっちゃけ話ばかりなので、ずっと笑っていられる。その中の一人、Mさんの娘さんから喪中のハガキが届く。母が63歳で永眠しましたとあった。うそでしょ!と思ったがそうかもしれないと思った。彼女はガンだった。わたしの個展に毎回来てくれていたし、他のときも時々顔を出してくれていたのだが、7月の個展のときに、今回は体調が悪くて行けないかもしれないとメールがあった。ガンが全身に転移したと言っていた。その後一回電話で話をしたが、その時の声は元気そうだった。同じグループのTさんは数年前にすい臓がんで亡くなった。
9月に友人のN君の奥さんから電話で、彼が亡くなったと知らされた。ガンだった。50年前に、わたしは東京の予備校に通うことになった。お世話になっていた宣教師の先生からの紹介で、新所沢の教会に通うことになった。そこで、まだ高校生だったN君に出会い、二人でフォークグループを結成して、ゴスペルフォークを歌った。一度コンサートをしたこともある。66歳だった。
知人が亡くなると、けっこうきつい。
来年の個展にはMさんは来ないけど、少しずつ進めていこう。幾何学的な線の上に2mm幅のマスキングテープを貼り、その上から絵の具を塗ってテープをはがす。線が浮き上がる。15点終わった。今度は、その線に別の色を入れていくのだが、線の両側にマスキングテープを貼る。この作業は、やり始めてみると、とんでもなく面倒であることがわかった。時間がかかる。できることを少しずつやって行こう。今日は祝日だし、のんびりしよう。
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