何もせず
今週は休みだったが、何もしなかった。月曜日にギャラリーの雑用をした以外は休んだ。火曜、水曜、木曜と、アトリエの掃除をしようと思っていたのだが、結局何もせずに時間は過ぎていった。昼は昼寝をした。夜にしっかり寝ても昼も眠いのである。体の芯に疲れが残っている感じだ。この変な眠さは、おそらくベーチェットの軽い発作なのだ。昔は発作になると、高熱が出て何日も寝込んだ。ずっと眠いのである。体の発作と眼の発作が同時に来ることはない。眼の発作はこのところほとんどないのだが、昔は発作のたびに眼が見えなくなった。超特急で病院に行き、眼に注射をしてもらったものだ。
休んではいたが、毎日駅前までバスで出かけた。喫茶店でコーヒーを飲み本を読む。今は永井荷風の『断腸亭日乗』を読んでいるが、これもなかなか進まない。梅崎春生の『幻化』もまだ読み終わっていないのに、モーパッサンの『モーパッサン短篇選』(岩波文庫)を買ってしまった。
「余は日本現代の文化に対して常に激烈なる嫌悪を感ずるの余り、今更の如く支那及び西欧の文物に対して景仰の情禁じかたきを知ることなり。是今日新に感じたることにはあらず。外国の優れたる藝術に対すれば必ずこの感慨なきを得ざるなり。然れども日本現代の帝都に居住し、無事に晩年を送り得る所為のものは、唯不真面目なる江戸時代の藝術あるが為のみ。川柳狂歌春画三味線の如きは寔に他の民族に見るべからざる一種不可思議の藝術ならずや。」
こんなことを言いながら荷風はしょっちゅう三味線を弾いている。
歯が痛い歯が痛いといつも言っているが、歯医者に行く気配はない。歯医者が怖いのだと思う。
荷風の日記だから、気軽に読めるし、どこから読んでもいいところが気楽だ。
喫茶店の次は、本屋をぶらぶらしてから、食料を買って、またバスに乗っで帰り、昼寝をするのだ。
今日は、うのぜみ展の作品が届くのでギャラリーに詰めている。さっき、平良菫と北村侑紀佳の作品が佐川急便で届く。宇野さんの作品はまだだ。
搬入は日曜である。初日月曜は作家三人ともギャラリーに居るのでぜひお出かけください。宇野さんは神戸の個展が終わったばかりなのにすぐにうのぜみ展で忙しい。大丈夫だろうか。
何も書くことが見つからずに手持無沙汰だったのだが、「たてやまともかの東京」というのと「倉重光則行状記」をかくことにしたので、気持ちが充実している。たてやまのテキストは来年用だし、倉重のは再来年用。ゆっくり書くことにしよう。
マイペースの「東京」を何回も聴いている。柴田淳という歌手がカバーしているのだが、これが耳に心地よい。
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