ノーベル文学賞
以前、わたしはカズオ・イシグロがノーベル文学賞を獲るだろうと「予言」したが、そのあと彼は実際にノーベル賞を獲った。「おれってすごいんじゃないの?」と自分で自分を称賛した。わたしは当てるのである。
テレビの「なんでも鑑定団」でも、絵画の値段を当てることがよくある。「これは300万だな」と思って見ていると実際にぴったり300万だったりするのである。わたしは当てるのである。
では、次に日本人がノーベル文学賞を獲るとしたら誰か?
それは間違いなく小山田浩子である、とわたしはここに予言する。
ただ、彼女はまだ若いので、「すぐに」というわけにはいかないだろうが、いずれ小山田浩子にノーベル賞はいくだろう。
まったく普通の日常から、いきなり異世界に連れていくところは安部公房に似ているかもしれない。ふしぎで異様な世界という点では小川洋子かな。ハン・ガンに似た雰囲気もある。デビュー作の「工場」は新潮新人賞を受賞し、織田作之助賞ももらった。「工場」は衝撃的である。巨大な街のような工場で何でもない日常が流れていくのだが、どこかすべて異様なのである。
「穴」で芥川賞を受賞したが、この「穴」もわたしたちを不気味なところに引っ張っていく。飽きない。
「工場」、「穴」に続き「庭」と「小島」も買った。
帯に「19ヶ国で著作が翻訳され、世界が注目する作家」とあるので、ますますわたしの予言に近づいているのだった。
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