雨の日
午後から雨という天気予報。さっき、ようやく降り出した。
ギャラリーは雨に弱い。つまりお客さんが来ないということだ。デパートも雨に弱いはずだ。天気予報がはずれて雨が降らなかったとしてもお客さんは少ないのだ。朝の天気予報を見て雨が降りそうだったら、みんな出かけるのを止めるからだ。
お客さんが来ないとギャラリーは困るのか。実を言うとそれほど困らない。なぜかというと、ギャラリーは作品を売ることを目的としていて、一日一点売れればオーケーなのである(ステップスではね)。だから一日お客さんが一人でも、その人が作品を購入してくれればいいわけである。しかしやはりお客さん一人では心もとない。売れる作家でも10人に1人買ってくれればいい方なのである。つまり10人は来てもらわないと売れないわけだ。雨のためにお客さんが全然来ないとギャラリーとしては困るわけなのだが、実は、ギャラリーとして困っても、わたし自身としては困らない。なぜかというと、わたし一人で過ごす時間がけっこう貴重だからである。誰も来ないと、一人で考えごとができる。作品についてゆっくりアイデアをひねることができる。作品を作るにはさ、実際に作業を始める前に、膨大な時間を、考えることに費やす。
さっき、来年の個展用の作品を20点仕上げた。もう終わったのである。7月から始めたので、都合4か月かかっている。みなさん速いね!というが、それほど速いわけではない。1点に1週間かかっている計算になる。実際の作業の前にはアイデアを出すのに半年ほどかかっている。アイデアスケッチもする。けっこう時間がかかっているのよ。
来年の作品が出来ているから、もうやることはないのか。いやいや、どんどん次の作品に取り掛かればいいのである。しばらくは「考えごと」をしなければならないだろうな。
緑さんは明日東京に来て、ギャラリーには土曜日まで毎日来る予定だ。明後日の木曜日は倉重が来るから賑やかになるかもしれない。
わたしはあしたは休みで、新宿の眼科に行ってから横浜のアトリエ・Kの平石裕展を見に行くつもり。
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