コカ・コーラ
6月23日(日)
マッサージを受けて、ようやく生き返る。マッサージなしでは生きていけない身体になってしまった。疲れが抜けないのである。このまま生きていくしかない。本屋さんで2冊購入。
A.ウォーホル 『ぼくの哲学』(新潮文庫)
石川九楊 『河東碧梧桐』(文春学藝ライブラリー)
ウォーホルは時間つぶしにいい。
ウォーホル作品に「コカコーラ」がある。現代のマスプロダクトや資本主義の象徴とか、いろいろな解釈ができるわけだけど、ウォーホルが書いたこの一文が、一番の解説になっていると思う。かれは、作品解説としてこれを書いたわけではないが、なるほど、と納得させられる文章なのだ。
「アメリカという国の偉いところは金持ちでも貧乏人と同じものを消費するっていうとこだ。TVを見ればコカコーラが映るし、大統領がコカコーラを飲む、リズ・テイラーがコカコーラを飲む、そして考えたら君もコカコーラを飲むわけだ。コークはコーク、どれだけ金があっても街角のホームレスが飲んでるのよりおいしいコークなんて買えない。コークはどれもぜんぶおんなじでコークはぜんぶおいしい。そのことをリズ・テイラーも知っているし、大統領も知っているし、ホームレスも知っているし、君も知っている。」
6月25日(火)
藤本均定成が来廊。大阪に行く途中だそうだ。ギャラリーの椅子を修理してくれる。
ギャラリーには折りたたみでなく、丸椅子でもない椅子が6脚ある。全部こわれている。背もたれのプラスティック部分が折れてしまって、そこに背中の皮が挟まれて痛かったりする。これはもう買い直すしかないなあと思っていたが、背もたれの部分にプラスティックチューブを入れて補強したのである。おお!すごい。これなら普通に使える。藤本さんは心強い味方である。
折れた気持ちも直してくれたらいいのに。
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