もうひとつのアートカクテル
4月7日(日)
千葉のギャラリー睦の藤原祥展を見に行く。モノレールのスポーツセンター駅から千葉公園へ。千葉公園の桜を見ながら公園を突き抜けてギャラリー睦到着。むつさんがコーヒーを淹れてくれる。
話題はアートカクテル展のことになる。むつさんは、アートカクテルみたいなグループ展をギャラリー睦でもやりたいと言う。睦は広いので、かなりの人数でもできそうである。しかし、こういう展覧会をむつさん一人で取り仕切るのは無理である。で、わたしは、宇野さんとか勝田さんに協力してもらい実行委員会形式にして、仕事を分担したほうがいいと提案する。大掛かりな(人数の多い)展覧会の企画は予想以上に大変なのである。
千葉で、もう一つのアートカクテルということになるな。展覧会名を考えなければならないが、気の利いたタイトルというものはなかなか考えるのが難しいのである。
グループ展の仕事は意外と多い。
メンバーの選定/企画書作り・発送/連絡係/案内状のデザイン・印刷/会計/キャプション作り/展示係(展示プランを考える。搬入当日の作業とスタッフ確保)
などである。ステップスのアートカクテルでは、搬入と展示が大変ですねえ!とみなさん言ってくれるが、こういう企画をやったことのある人は分かると思うが、実は、いちばん大変なのは展示作業ではない。大変なのは「連絡」である。作家はみなさんのんびりした方が多いので、催促の連絡を頻繁にしなくてはならない。キャプション用データを送ってくれても、たいがい抜けている項目がある。締め切りを守らない。作品がいつどうやって届くのかの確認。遅れるなら遅れると連絡してくれよ。連絡がいちばん面倒くさい。それと、キャプションを作るのがこれまた手間がかかるのである。地味な仕事が大変なのよ。
人選も展示も、すべてむつさんがやるので、参加者には文句を言わせない、ということが肝心ですよと念を押す。
というようなことをむつさんと、愚痴を交えながら話す。
4月8日(月)
ギャラリーでアートカクテル展の展示準備。壁にテープを貼り、スペースを割り振っていく。この仕事だけで半日かかった。今井由緒子の作品だけ取り出して展示する。重すぎる……。実際の展示作業は14日(日)。スタッフは甲斐さんと霜田くんの他に、自分の作品は自分で展示したいという赤川、木下、望月を入れて、総勢6名になりそうである。そのほかに、作品を展示当日に持ち込むという作家も何人か居る。賑やかになりそうである。お弁当も用意しなくちゃな。
4月9日(火) 雨
横浜のアトリエ・Kに向かう。総武線快速の車窓は雨滴がたたきつけて涙目のようになっている。こんな雨の日に出かけるのも大変である。大変だけど、たぶんこの雨のおかげでいいこともありそうである。石川町の駅を降りて改札を出て、木の芽に直行。やっぱり!昼時なのに、並んでいる人は居なくて、店内に入ると「お好きな席にどうぞ」と言われる。雨もいいのである。いつものように天せいろを注文してゆっくり食べる。
アトリエ・Kでは富山恵美子展。中村さんとおしゃべりしていたら、富山さんが現れる。富山さんはわたしが通っていた予備校「東横美術研究所」の先輩にあたる作家である。
アトリエ・Kは千葉から行くとちょっと遠いのだが、今年は毎回来ているなあ。1月は倉重光則。2月はわたしの個展。3月は中村陽子。で今回は富山さん。5月は中村ミナト……。この調子でいくとアトリエ・Kは毎回行くことになるかもしれない。富山さんはスペインに住んでいたので、スペイン仕込みのレアリズムである。
帰りに稲毛の本屋で本を一冊。
織田作之助 『放浪・雪の夜』(新潮文庫)
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