ランチ
火曜日か水曜日に休むことが多い。病院の診察が入るからだ。通院がないときは休めるが、だいたい出かけることが多いのでなかなか休めない。日曜日は、搬入がないかぎり休めるので、その日だけはゆっくりすることができる。
朝ゆっくり起きて、コーヒーを淹れてテレビをつける。BSで「イタリア 小さな村の物語」を見る。
このあいだ見た回で、うらやましいランチを見た。この番組は、村人の紹介をするのだが、食事の場面を撮ることが多い。つつましくて美味しそうな食べ物が並ぶのだが、うらやましいランチは、ある農夫のものだった。ナレーターは「彼のランチを紹介しよう。ランチといってもリストランテに行くわけではない」と言い、彼がバルでパニーニを買い、自分の畑で採れたソラマメを携えて、自分の畑にある木のベンチに腰掛ける。畑は小高い丘の斜面にあって、ベンチからは青い海が広がっているのが見える。まわりは誰も居なくて静かである。男は、買ってきたパニーニを齧り、持ってきた小瓶のビールを瓶から直接飲む。ときどきソラマメも食べる。下の道を知り合いのおばさんが通りかかる。小さな村だから、みんな知り合いである。
「ソラマメはある?」
「今はないけど、あとで届けるよ」
おばさんは行ってしまう。
男は、パニーニとビールに戻る。
静かな青い海を見ながらのランチ。これ以上のランチはないだろうな。
さて、お昼になった。わたしは三越で買ってきた焼き鳥弁当を開くことにしよう。
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