« 趣味としての読書 | トップページ | 浜田浄のテキスト »

2024年2月26日 (月)

一人打ち上げ

2月25日(日)

横浜、アトリエ・K個展最終日。

いつものように総武線快速グリーン車で横浜へ。外は雨模様。

読書家のわたしは本を読みながらのんびり行くことにする。

長谷川櫂 『小林一茶』が興味深い。一茶の句をわかりやすく解説する本かなと思ったのだが、どうもそれだけではないらしい。

近代俳句は子規から始まると言われているが、それは違う。明治という新しい時代に入って、きりがいいから子規から始まると言っているだけである。近代俳句は一茶から始まるのである。子規は「写生」ということを強調したが、そもそも俳句は写生が基本なのである。改めて写生などと言い出したのは、政府が西欧化を推し進める時流に乗って、西欧のリアリズムを持ち込んだということにすぎない。リアリズム→写生。

子規の写生とそれを受け継いだ高浜虚子が、身のまわりのものをただ素直に詠めば俳句になる、と一般の人や弟子たちに勘違させてしまい、駄句が氾濫した。身の回りのものをただ「写生」しただけでは俳句にはならないのである。

美術にも同じようなことが言えるのではないかと思う。

横浜から石川町へ。雨は止まない。雨が降っていていいことが一つあった。木の芽に並ばないで入れたことだ。念願の鍋焼きうどんを食べる。鍋焼きうどんにはいろいろな具が入っていて楽しい。筍を見つけてほくそ笑む。

先週と同様、ポティエでコーヒーとソフトクリーム。

個展は、雨にもかかわtらず、いろんな人が来てくれる。

最期のお客さんは日影眩だった。

中村さんと二人で搬出。テープを剥がしたりするのに時間がかかるかなあと思っていたが、1時間で終わってしまった。

駅前の沖縄料理屋さんで、一人で打ち上げ。一人だけで寂しいんじゃないの?と思うかもしれないが、わたしは孤独のグルメが好きなので、一人が楽しいのである。誰にも気を遣わない。

オリオンビールで始める。グビグビ飲む。美味しい!ミミガーとゴーヤチャンプルー。シークヮーサーサワーを挟んで海ぶどうとグルクンの一口揚げ。最後にたらこのおにぎり。

横浜からまたグリーン車で稲毛へ。酔っぱらってしまって読書家は読書ができなかった。

 

|

« 趣味としての読書 | トップページ | 浜田浄のテキスト »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 趣味としての読書 | トップページ | 浜田浄のテキスト »