趣味としての読書
今日から「刺繍の物語」展スタート。あいにくの雨だが小雨だから大丈夫かな。輸入業者のシュミットさんからセルビアワインが6本届く。オープンして2時間もたっていないのに、ヴァ―ニャの織りの作品が3点売れた。幸先がいい。
土曜日にコレクション展の搬出と「刺繡の物語」の搬入で疲れが出たのだが、次の日の日曜日は切り替えて横浜へ。在廊日を書いておいたからか、訪れてくれる人が多かった。夕方、永野のり子が来廊。元町で食事をしようということになって、永野の知っているフレンチの店へ。コース料理をおごってくれる。かたじけない。永野は、ステップスギャラリーはやめないでね、困る人も居るんだから、と言う。経営がきつく、いざとなったら私が援助するから、と言ってくれる。かたじけない。
高階秀爾の『エラスムス 闘う人文主義者』を読みながら帰る。高階さんは美術史家だが、美術以外の著作もあり、それもみんな面白い。
エラスムスの『痴愚神礼讃』を探してみよう。
月曜日はマッサージに行って疲れを癒す。マッサージを受けながら、はっ!と気がつく。2月18日はウテさんの誕生日だった!メールしなきゃと思ったが、今日は19日だ。でもドイツは時差があるから大丈夫かもと思ってメールしてみた。英子さんが、ウテさんの誕生日はオノ・ヨーコと同じなんだよと言っていたのを思い出す。
火曜日は新宿の眼科に行った後、東京駅前の丸善で『痴愚神礼讃」を探す。時間をかけて探したが見つからず…仕方がないので、何かほかの本を買うことにする。3冊購入。
ホフマン 『黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ』(光文社文庫)
ホフマン 『くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女』(光文社文庫)
田山花袋 『一兵卒の銃殺』(岩波文庫)
ホフマンが2冊買えてうれしい。
前から思っていたことだが、読書って趣味に入るんだろうか?ということである。
よくよく考えると、わたしには趣味と呼べるものがない。釣りが趣味ですとか、クラシックのコンサートは毎月3回行きますとか言ってみたいのだが、これといって、好きなことって何もないのである。だから、趣味は何ですかと訊かれると困る。
一番お金をかけていることが趣味である、とも言われるが、もしそうだとすれば、わたしの趣味は読書ということになる。本には月に2万円は使うような気がする。
でもさ、世の中にはとんでもない読書量の人がたくさんいて、大きな声で、趣味は読書です、なんていうと、笑われてしまうような気がする。
聞こえないような小さい声で言ってみよう。
「趣味は読書です」
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