1月の疲れ
On the Steps 2024 作品をざっとスケッチする。
木本小百合
キャンバスにアクリルで、4点の絵画を並べる。真ん中の2点は、山の風景を描いたもの。両脇の2点は抽象画である。具象と抽象とセットで鑑賞するらしい。その組み合わせが不思議である。
成山亜衣
少し離れてみると色面を強調した抽象画であるが、近寄って見ると、それは人物などを描いた具象作品なのである。見る人や視点によって、具象や抽象に変化する。
安藤菫
夜の植物を描いた絵画、樹脂粘土で作ったレリーフ。人物の手と聖書。砂やビーズを固めて作った魔法の草など、多彩な技法を駆使する。
田中啓一郎
木枠に麻布を張って、抽象的な形を描いたり、木枠を裏返して組み合わせたりしているが、どう見ても絵画作品ではない。絵画という枠組みを利用したコンセプチュアル作品である。つまり観る作品ではなく、考える作品である。
新埜康平
日常のなんでもない風景をポップに描いているが、「絵」の外側には文字を描き込んでいて、謎めいた空間を作っている。
今日は初日だが、パーティーをするでもなく、ただ淡々と展示して、静かに過ごしたい。
わたしは疲れているのだ。昨日は、病院だったのだが、待ち時間に読もうと思って持って行った本が、1ページも読めなかった。目が開かないのである。身体が休憩を要求している。
思えば、今年は正月から疲れていた。1月1日から起き上がれなくなった。夕方、地震があってもやはり寝たままで、3日まで布団の中にいた。4日に起きられるようになる。5日と6日は倉重光則の搬入。7日にマッサージ。8日から13日まで6日連続でギャラリー。14日にマッサージ。マッサージで生き延びている感じだな。で、15日から20日までまた連続でギャラリー。17日はアトリエ・Kに行ったけど。で、次の日の21日と22日はOn the Sreps の搬入。そして昨日の病院である。午前中に新宿の眼科で目薬をもらったあと、女子医大の糖尿病内科の診察。待ち時間はぐったりしてしまった。ポール・オースターの『冬の日誌/内面からの報告書』を持っていたが、開かず。セリーヌと野溝七生子とがっつり系の作品を読んだ後だったので、オースターなら読みやすいだろうと思っていたが、やはり身体は言うことを聞かないのだった。帰りに神保町レジオンの平石裕を見る。ギャラリーの三上さんに、壁の穴を埋めるのはどうするのかと訊かれたので、パテで埋める前に紙やすりで平らにすることが肝心だよと教える。紙やすりをかけないでパテを使うと、壁のでこぼこが目立つようになる。
今週が終わると日曜にまたマッサージを受けるまで休みがない。まてよ、つまり、15日から27日まで13日間、休みなしで働いていることになる。無理しちゃだめだよね。明日は、ギャラリーミーティングの新年会がある。ギャラリーQ、コバヤシ画廊、ギャラリー58、ギャラリィ・K、ギャラリー椿、藍画廊、ギャラリィユマニテのオーナーが集まる。
今日は静かに過ごそうっと。
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