地球儀
土曜日は疲れが出てしまって夕方から目が開いていられないくらいだった。10日休みなしだったからなあ…本当に無理ができなくなってきたが、日曜もがんばって起きた。
12月17日(日)
無理やり起きる。稲毛駅でお弁当を買い、11:30の総武線快速、久里浜行に乗り込む。もちろんグリーン車である。窓側の席に座り一息つく。
セリーヌの本を読もうと文庫本を開いたが、だめだ、目が開いていられない。眠い。カバのように口を大きく開けて、何度もあくびをする。しばらくぼうっとしたあと、少し早いけどお弁当を食べることにする。京樽で買ったカニ・イクラちらしと、サンジェルマンで買ったスモークサーモンのサンドイッチだ。ペットボトルのお茶を飲みながらチラシ寿司を食べる。贅沢だ。いいのよ今日は贅沢しても。サンドイッチは食べきれないかなあと思っていたが、クロワッサンに挟んであるし、チーズと玉葱も美味しくて、全部食べてしまう。終点の久里浜までは、ひたすらぼうっとしている。身体が休息を要求しているのだ。
久里浜駅を出ると、勝又さんが待っていてくれた。車で横須賀美術館へ。個展をやっている作家に迎えに来てもらうというのは贅沢だ。
30分ほどで美術館到着。目の前に海が広がっていて、天気も良い。「雲がぽっかり浮かんで」というのは、こういう光景をいうのだろう。
さっそく勝又豊子展を見る。おお!これだけ作品が並ぶと壮観である。途中で知り合いの作家さん二人に会って話をする。美術館の学芸員がギャラリーツアーをしている一行が通りかかったが、学芸員が勝又さんを見つけて、こっち来て、と連れて行ってしまった。お客さんに作家さんからの説明が始まる。わたしはほかの作品などをぶらぶら見てまわる。上條陽子の「ベッド」という油絵があった。ずいぶん昔の絵である。
知り合いの作家二人を途中の駅まで送ることになる。美術館を出たところで中村徹さんに会う。コレクターだ。しばらく立ち話。
お友達二人を途中で降ろして、倉重アトリエに向かう。「倉重が寄って欲しいって言ってるのよ」わたしは新しいアトリエにまだ行ったことがないので寄ってみることにしたのだ。
倉重は制作の真っ最中。「え?初めてだっけ?何回も来てると思ってた」、アトリエは普通の2階建ての住宅であるが、部屋数が多い。様々な材料でどの部屋もいっぱいだった。ステップス用の作品を制作中だった。大掛かりである。アトリエ・Kの方の作品はそれほど大掛かりではなく、ほとんど終わっていた。いろいろ説明してくれるが、わたしは、これをどうやって運び入れるかということばかりが気になった。
倉重がコーヒーを淹れてくれたのでお喋り。勝又さんの孫が今度小学生になるので、お祝いをどうしようかと考えているということだった。ランドセルはもう決まっているらしいので、ほかになにかないかなあ。わたしは、先日、浜田浄が孫に地球儀を買ってあげたという話をステップスでしていたよと教える。浜田さんによると、今の地球儀はいろんな機能が搭載されていて、その国のところを押すと、特産物を教えてくれたりするそうである。「地球儀ってさ、新しくないとだめなのよ。国境の線が変わったりするから」今の地球儀のウクライナやガザはどうなるんだろう?「高いのは5万円以上するよ」地球儀が欲しいという子供に親は「じいじに買ってもらいなさい」と言うわけである。浜田浄が話をしている時に、ちょうど古藤典子作品の撮影に来ていた桜井ただひさ氏が「ぼくもこのあいだ孫に地球儀買いましたよ」と話に入って来た。
倉重、勝又はお祝いを地球儀にすると決めたようだった。
倉重にコーヒーをもう一杯入れてもらってからアトリエを後にする。勝又さんが京急の三崎口まで送ってくれる。
三崎口から品川に出て、品川から総武線で稲毛に戻ることにする。
お腹が空いたので、三崎口駅の立ち食いソバ屋さんでかき揚げそばを食べる。美味しい。
眠気はかなり取れて来た。
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