アルコール依存症
気温は少し下がったけど、相変わらず暑い。蒸し暑いのだ。日本の暑さはとんでもないと思っていたが、この間、台湾のギャラリストが来て、台湾の方が暑いと言っていた。バーゼルとかいろんなところを回って、これから台湾に帰るのだが、帰りたくないと言っていた。ものすごく暑いそうだ、38℃とかは普通で、湿度も高いって。
ベイトソンの 『精神の生態学へ 【中】」 を読み終わる。
ベイトソンはものすごく面白くて重要な人であるのだが、やはり難しい。ダブルバインドの理論も簡単そうで複雑だ。統合失調症の捉え方も、個人の資質であるとは捉えないで、人間関係であるとする。グループダイナミクスである。統合失調症的な家族というのがあって、子供が数人、同じ環境で育つと、みんな統合失調症になりそうだが、そうはならない。一人が統合失調症になると、他の兄弟はならないのだ。グループのメンバーにはそれぞれ役割があって、一人が症状を示すと、ほかの人は別の役割を演じるというのである。
病気は大きなコンテクストの中で起こるので、個人ではどうしようもない。コンテクストは文脈とか流れとか訳せばいいのだろうか。
アルコール依存症というのも、同じようにコンテクストの中で考えなければならない。周りの人が、気が弱いからだとか、頑張って酒と戦いなさいなどというのは的外れである。個人ではどうしようもないのだ。個人の意思でどうにかなるのだったら、そもそも依存症にはならないのだ。
アルコール依存症になる人はプライドの高い人が多いそうである。「おれは出来る」と考える。「おれは出来た」ではなく「出来る」なのである。変な自信があるのである。アルコール依存症の治療は、このプライドを壊すところから始める。
まず、飲みに行くことを勧めるそうだ。バーに行って飲みなさい。で、途中で、今日はここまでと言って飲むのを止めてごらんなさい。止められます?
止められないのである。
一杯目を飲んだらもうだめである。
個人の努力ではどうしようもない。アルコール依存症というコンテクストの中で発生しているので、コンテクストというのは個人より大きな力があるので、止めることは不可能なのである。
自分の努力や意志ではどうしようもないということを自覚させる。そこから治療を始めるそうである。
【下】が出たらまた買おう。難しいけど読もう。
さて、来週は古山コスミ展。広島の作家である。写真を展示するが、布にも写真印刷する作品もあります。会期中は全日在廊すると思います。
ではまた来週!
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