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2023年6月12日 (月)

風見鶏ランチ

6月9日(金)

大森梨紗子展3日目。

久しぶりの東京での個展だからか、大ぜいのお客さんである。

「森山直太朗の奥さんが来るかも」

と言っている。友達らしい。

夕方になって森山直太朗夫人が訪れる。

普通、作家の知り合いは作品を見て、作家とおしゃべりをして、お茶を飲んで帰るのだが、「夫人」はまずわたしに挨拶をする。ああ、この辺「プロ」だワ。芸能人ではないのだが、芸能人オーラがあった。梨紗子と2時間も話をしていただろうか。作品も2点購入してくれた。作品送りましょうか?というと、取りに来ますと言う。音楽関係の仕事をしているそうだから忙しいはずだが、その辺もちゃんとしている。

6月10日(土)

ギャラリー睦。

2時からレストラン風見鶏を予約したので、ランチはそこで。風見鶏はオープンして日が浅いのだがすでに人気店で、なかなか予約が取れない。先週の日曜日にオーナー夫妻が個展を見に来てくれたので、その時に予約した。次の土曜日に一人お願いしたいのですが、というと、2時からなら取れますというので、それでいいですと答えたのだった。

風見鶏はギャラリー睦の通り沿いにある。歩いて1分である。一軒家を改造してレストランにしている。庭には草花や樹木が植えてあり、緑だらけである。野菜も作っていてレストランの野菜はすべて自家製である。

むつさんはドリアが美味しいと勧めてくれていたのだが、わたしはドリアは苦手だ。ライスとホワイトソースの組み合わせに納得できない。裏庭に面したカウンター席が心地よい。メニューを見ると、ビーフシチューという文字が目に飛び込んで来たので、ビーフシチューをと注文したのだが、売り切れということだった。仕方なく他のメニューを見たのだが、むつさんがせっかく勧めてくれたので、ドリアを注文してみることにした。

孤独のグルメスタート。

最初にサラダ。ポリンキーというカボチャスライスを生で。アイスプラントなどの野菜の中に生ハムが隠れている。ドレッシングが絶品。次にスープ。一から作ったであろうコンソメ。そしてドリアは、シーフートとソーセージ、玉子のドリア。一口目は熱くて口に入らなかったので、少し待つ。ホワイトソースとチーズがほどよく絡んでなかなか美味しい。腕のいいシェフが作れば何でも美味しいのだな。シーフードはカニと海老。ソーセージは自家製だろう。ゆで玉子はいいアクセントになっている。最後の一口まで熱かった。庭を眺めながらアイスコーヒー。

これじゃあ予約が取れないわけだ。

睦の帰りに本屋さんで一冊購入。

水野忠夫 『ロシア・アヴァンギャルド』(ちくま学芸文庫)

大泉黒石の『俺の自叙伝』を読み終えたら読むことにしよう。

大泉黒石(おおいずみこくせき)は大正時代にベストセラー作家になったが、文壇を追われた。たぶん売れすぎて妬まれたのだと思う。面白くてやめられない。ロシア人を父に持つ人だが、波乱に富む人生、などというものではない。とんでもないのだ。「忘れられた作家」だが、四方田犬彦が評伝を書いているので、そちらも見つけたら買うことにしよう。

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