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2020年7月14日 (火)

ラッキー底辺

洲崎一志さん撮影のパノラマです。

http://www.jpartmuseum.com/jam_live2020/steps45/panorama/index.html <http://www.jpartmuseum.com/jam_live2020/steps45/panorama/index.html>

このあいだの日曜日にマッサージに行った。アルコールで手を消毒する。そのあと熱を測る。サーモなんとかっていう、バーコード読み取り機みたいな形のあれ。店員さんが、ピッってやりながら、

「大阪では、これをやるとみんな、やられたあ!って言って倒れる真似をするらしいですよ」

「本当なの?」

「本当らしいです」

前回の展覧会「FAVORITE」では、たくさんのお客さんが来てくれたのだが、わたしの個展は、お客さんが少ない。初日はいつも30人~50人くらい来るので、密になったらどうしようと心配していたのだが、初日は10人。今までで一番少なかった。その後もお客さんは増えず、なんか寂しい感じである。東京都のコロナ感染者が200人を越えたら、お客さんがぱったり来なくなったのだ。みんな数字に敏感である。なので、現在来廊者は80人足らずなのであるが、作品は7点売れていて、そのほかにドローイングも2点売れている。効率がいいといえばいいのだが、なんだかなあ…である。

昨日は、青山のトキ・アートスペースの、トキ・ノリコさんが来てくれて、非常事態宣言下のギャラリーの話をした。いろんなお店では売り上げが半分以下になったといって困っているわけだが、ギャラリーはどうかというと、特に現代美術のギャラリーでは、もともと作品が売れているわけではないので、大きな損失はないのである。もちろんギャラリーのレンタル料とかはあるけど、それはなんとかしのげた。

もともと売り上げが少ないからよかったっていうのも嬉しいんだか悲しいんだかわからない。

「わたしたちみたいなのをね、ラッキー底辺っていうんですって」

「へえ!そうなの?」

ロベルト・ロンギの『イタリア絵画史』を読み進んでいる。

この人は、究極的に、絵画は線と形と色で評価するのであると、言っていて、レオナルドの絵画は心理的すぎると批判したりするのだが、線と形と色を突き詰めていくと最終的には抽象画に行き着くはずである。ところがロンギの面白いところは、抽象画が好きではなかったというところである。議論と好みが一致しないところがとても面白い。ロンギと同時代の画家で、彼と仲がよかったのはモランディだそうである。モランディといえば、静物をどんどん単純化して、この画家は抽象にいくのでは?と思わせるのだが、モランディは抽象画の方向にはいかなかった。

 

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