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2020年5月30日 (土)

叶えられた祈り

緊急事態宣言が解除されて、ギャラリーも少しずつ動き出しているようである。来週の6月1日から展覧会をスタートさせるギャラリーは多いのではないだろうか。ステップスはちょっと遅れて15日からになる。

休んでいたギャラリーが多い中で、全く休まず、ずっと開けていたつわものギャラリーもあったようだが、お客さんは来たのだろうか?

ギャラリー・オカベからハガキが届いた。閉廊のお知らせとある。新型コロナウィルスの影響などの事情によりと書いてあるから、やはり休廊が続いたことが響いたのであろう。オカベはわたしが大学生のころからある老舗で、50年くらいの歴史があるのではないだろうか。残念である。

ステップスもぎりぎりで、なんとか持ちこたえている。がんばらなければならない。

銀座も少しずつお店が開いている。教文館が、時短で営業していたので覗いてみる。文庫本を3冊買う。

スタインベック 『スタインベック短編集』 (新潮文庫)

ミラン・クンデラ 『邂逅』 (河出文庫)

トルーマン・カポーティ 『叶えられた祈り』 (新潮文庫)

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スタインベックは、なんていうか、特別な技巧とか捻りとか何にもなくて、拍子抜けするような気もするのだが、このストレートに進んでいく文章がとても心地よい。

『邂逅』 はクンデラの評論集なのだが、第一部が 「画家の乱暴な手つき」 と題された、フランシス・ベーコン論なのである。買わないわけにはいかない。クセナキスに言及した文章などもあり、楽しく読めそうである。

カポーティといえば 『ティファニーで朝食を』 であるが、わたしは興味がなかった。しかし、この 『叶えられた祈り』 は冒頭から引き込まれてしまい、カポーティの印象が全く変ってしまった。面白い!ヘンリー・ミラーぐらい面白い。実在の人物についてあからさまに書いているので、物議を醸し、社交界の人々を激怒させた作品である。こういう作品は刺激的である。

タイトルの 「叶えられた祈り」 は、聖テレサの言葉からの引用だそうである。

「叶えられなかった祈りより、叶えられた祈りのうえにより多くの涙が流される」

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