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2018年8月 2日 (木)

小さすぎる幸せ

なあんにもしたくない。ただ一日中ぼうっとしていたい。

暑いのだから仕方がないのである。

セブンイレブンで何本もお茶を買って銀座駅B2のエレベーターに乗って地上に出る。エレベーターは乗り口と降り口が違う。つまりドアが2つあるのである。地上階に着くと、エレベーターのアナウンスが「こちら側のドアが開きます」と言う。この声は、狭いエレベーター内に響き渡るので、いったい「こちら側」がどっちのドアを指しているのかわからないのである。わたしは小さく「ばーか」とつぶやく。

暑いから何にでも当り散らしたくなるのである。

なんか知らないけど、頭にくるのである。昨日なんて、ブログ書いてて、もうすぐ書き終わるところまできたときに、へんなキーを押してしまったらしく、書いたものが一瞬で消えた。もちろんそのあとは何もしたくなくなり、お茶を飲んで煙草を吸って一日が終わってしまった。

やることはたくさんあるのである。でも何にも手につかないのだ。ロスのグループ展の書類が重荷である。ギャラリーに提出する書類がいっぱいある。インタビューとかもあって、作品の説明とか、影響を受けた作家についてとか、いろんなことを英語で書かなければならないのだが、そのまま放ってある。

JR総武快速線の新日本橋駅を出て、地下鉄の三越前駅まで歩いて改札を入り、ホームまでの階段を降りていくと、銀座線の黄色い電車の車体がホームを走り去っていくのが見える。いつもこうなのである。わたしがホームに着くと必ず電車は行ってしまうのである。世の中そういうふうにできているのである。年に数回だけ、わたしがホームに着くのと同時に電車がやってくるときがある。めったにないことだから、そういうときは小さな幸せを感じる。

買い物をしてレジに並ぶ。わたしは財布のなかの小銭を数える。10円玉が3枚。5円が1枚。1円玉が2枚である。合計37円。わたしは支払いのときにその金額の最後が37円だったらいいのにと思う。レジ待ちの時間が長いときには、ぜひぜひ37円でありますように!と祈る。そうすると店員のお姉さんが「1137円になります」とわたしに言うのだ。やった!ラッキー!ちょうどじゃん、とわたしはなんだかものすごくうれしくなって、幸せを感じるのである。

8月にギャラリーから送る案内状に同封しようと思って書いたテキスト「コンセプト論」を書き終わって、印刷も済んだ。

で、次に、来年の年賀状として送る文章「雪」も書き始めたら、これも終わってしまった。じゃあ、この勢いで「一色映理子論」も書こうかなと考えているところである。Steps来年の最初の展覧会は「一色映理子」を予定している。一色さんの作品はかなり手ごわいので、心して書かなければ失敗するだろう。

今日もめちゃくちゃ暑いが、お客さんは来ている。浜田浄さんから電話があり、暑くて外に出られないから、今週は行けないとのことだった。それが普通だよね。

堂免さんは毎日ギャラリーに詰める予定だったが、わたしが、一日休んだほうがいいよと言って、今日は休みにした。

あと3日。あと3回ギャラリーに来たら「夏休み」である。

それだけを楽しみに今日もがんばるぜ。

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