« 棒に振る人生 | トップページ | 吉村昌子の風景 »

2018年3月22日 (木)

吉村昌子のまなざし

来週から吉村昌子展なのであるが、実はわたしは彼女にまだ会ったことがない。

去年、わたしが休みの日にギャラリーに来て、個展をやりたいということだったのだが、作品の写真を置いていったので、それを見てわたしはOKを出した。宇野さんが連れてきた作家である。

会ったことがないのだが、わたしは、ああ、この人は大丈夫とすぐに了解した。

何が大丈夫なのかというと、作品も人物も信頼できると判断できたから大丈夫ということなのであった。

でね、ギャラリーは何をもって作家を判断しているのかということをちょっとだけ言うとですね、それはメールなのよ。連絡がちゃんとできるかということ。単純である。ギャラリーからメールを出して、その日のうちか、あるいは次の日に返信が来たなら、それだけで、その人物は「大丈夫」なのである。単純だけど、すごく大切なこと。なかなか返事が来ない人は、この人大丈夫かなあ…と思ってしまうのである。それはどこのギャラリーでも同じはずである。返信がいいかげんだと、信頼を失うのである。連絡がきちんとしている人のことはギャラリーは大好きなのである。世の中そういうものなのである。

吉村さんはちゃんとメールをくれて、わかりやすいので、わたしは会ってないけど、よし、がんばろうかな、という気持ちになっている。

吉村昌子

3月26日(月)-31日(土)

吉村さんは、全日在廊予定ですので、ぜひ会いに来てください。

今まで、個展やグループ展をたくさんやっているが、すべて大阪や京都なので、東京での発表は今回が初めてなのです。東京デビューですね。

1978年 大阪出身

2003年 京都精華大学大学院 修了

作品は来週紹介しますが、「まなざしのあらわれ」というタイトルで抽象的な風景画と呼んだらいいような油絵である。風景をどう見るのかという眼差しを自ら問うということなのかもしれない。彼女の、東京を見るまなざしも気になるところである。

本を2冊買う。

ゴーゴリ 『狂人日記』(岩波文庫)

田山花袋 『東京の三十年』(岩波文庫)

Photo

わたしは今、後藤明生の『挟み撃ち』を読んでいるが、彼は若いときにゴーゴリ病になったそうである。ゴーゴリに読みふけったわけね。『挟み撃ち』もゴーゴリの『外套』のストーリーを編み入れながら話を進めているのである。昔、わたしもゴーゴリを読んだはずだが、何を読んだのかは覚えていない。で、『外套』を買うのもなんだから、とりあえず『狂人日記』を買ってみたのだった。この中に収められている「ネフスキイ大通り」と「肖像画」は主人公が画家なので面白そうである。

田山花袋は文学史の中で、隅のほうに追いやられている感があるが、わたしは花袋は面白いので好きなのである。


|

« 棒に振る人生 | トップページ | 吉村昌子の風景 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576487/66525932

この記事へのトラックバック一覧です: 吉村昌子のまなざし:

« 棒に振る人生 | トップページ | 吉村昌子の風景 »