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2017年9月10日 (日)

槙野央展

9月10日(日)

先ほど槙野央展の搬入が終了。

くどいようであるが、展覧会は13日(水)からである。

くどいついでに言うと、槙野作品は、木彫である。木を彫って、その上にアクリル絵具で、筆を使って手描きしたものである。

このブログで初めて槙野央を知る方もいるかも知れないので、確認のために書かせていただく。

Photo

ギャラリーには作品が6点。

わりと適当にならべているように見えるが、じつはその位置には秘密が隠されている。

今回の展示は「銀座シリーズ」である。

これは一つ目のヒント。

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そして、もう一つのヒントはこれである。

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わかるかな、床の上にグレーのバッテンが小さく置かれている。

これは「現在地」を意味している。

これでわかったでしょう?

そう、作品の位置は、その商品を売っているお店の位置である。つまり、ギャラリーが銀座の地図になっているとでうわけである。

では、そのお店を一軒ずつ見ていくことにしよう。作品ひとつずつには槙野の言葉も添えられているので、それも書き写してみる。

六丁目「背景のアマンド」 2017 ¥40,000

「前衛芸術『首都圏清掃整理促進運動』、白衣にマスクの男たちが路上を過剰なまでに清掃したというアートで、その状況をとらえた有名な写真があるのだが、彼らの左後方に『アマンド』は写っている。1964年10月16日(10月10日にオリンピックが開幕している)銀座7丁目に集合したらしいので、おそらく交旬(旬にはゴンベンがつきます)ビルの向かい側を清掃中の写真である。赤瀬川源平さん好きの私にとって銀座の重要なスポットなのだが、『アマンド』って元々六本木だったのね…。」

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五丁目「銀座千疋屋の袋」 2017 ¥100,000

「そのフルーツたちのきらびやかなたたずまいと価格に押され、なんだか「すみませんでした…。」と心の中でつぶやいてしまいそうにもなりますが、やはり売り手の品質への自信がみなぎっている感じがします。フルーツたちは「ここがちょっとね。」などとつまらぬ指摘を許さない工芸品の様に思いました。綺麗なバナナが一本ずつ購入できたので買ってみたのでした。」

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四丁目「ブーランジェリー木村家」 2017 ¥80,000

「知ってましたか?パン屋を「ブーランジェリー」と呼ぶみたいです。最近、近所のパン屋で知って、「ややこしい言い方が出てきて困るなあ。」なんて思っていましたが、何と木村屋の袋にも書かれているではありませんか。ちなみに銀座本店の看板は「家」と書かれています。勝海舟・西郷隆盛の江戸無血開城のための会談をお膳立てし、「幕末の三舟」と呼ばれる幕臣、山岡鉄舟によるものです。後に明治天皇の侍従になり、天皇のお花見でのお菓子を木村屋さんに求め、天皇が初めてあんパンを食すということになったようです。そんな歴史がこの街角にあるわけです。」

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四丁目「三越の包装紙」 2017 ¥50,000

「このデザイン、画家の猪熊弦一郎氏が描き、包装紙としてロゴを入れたのが、当時三越の宣伝部に勤務しアンパンマンの作者となる、やなせたかし氏だったそうです。包装紙・マチ付袋・手提げ袋はそれぞれ異なるデザインでしたが、最近リニューアルされ、マチ付袋もこのデザインになっています。ということで、中央に帯のある、DMに使用した作品がもう一度作れなかったのでした…。今回出品できておらず、申し訳ございません。」

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三丁目「松屋 銀座にて」 2017 ¥60,000

「勝手に「銀座らしい所」の一つと思っているのですが、お店は浅草にもあります。ロゴは、1978年からほぼ現行のものと知り、意外と時代を経ていることに驚きました。今回の作品、本をわざわざ包んでいるようにも見えますが、子ども用品売り場で『野菜クレヨン』を買ってラッピングしてもらった状態です。」

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一丁目「アンテナショップ」 2017 ¥30,000

「有楽町からこの辺りには全国各地のアンテナショップが多いようです。各地の雰囲気が楽しめます。たぶん、地元の人が「おー、これこれ。」と東京で見つけて嬉しくなる様なモノもあるのが、それぞれのセンスが光るところではないでしょうか。こちらは『おいしい山形プラザ』で見つけました。私には「ひとくち」と「くじら」そして「餅」のイメージがまるで噛み合わず、不思議過ぎて買ってしまいました。おやつに丁度よかったです。」

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四丁目の「ステップスギャラリー」で銀座の地図を楽しむのは、けっこう楽しいかもしれないよ。

槙野さんは16日(土)、18日(月)祝、23日(土)祝に在廊します。

事務所には旧作が並んでいます。

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わたしは山形出身なので、「ひとくちくじら餅」に愛着があります。昔は「くじら」ではなく「くぢら」と表記してあったはずです。懐かしい味です。

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