無責任な泉
今日から菅沼 緑 展。
昨日は、作品を5階まで運び上げるので、へとへとになってしまったが、なんとか展示を終わった。
緑さんは、今日と最終日の20日の二日しか在廊しませんのでご了承ください。
今回の作品タイトルは「無責任な泉」。なんとも意味深長であるが、わたしはその意味を訊かない。
緑さんの今回の作品の特徴はなんといっても、のびのびしていることである。肩が凝らない。深刻ぶらない。
「おれさ、作品はやっぱり楽しくなくちゃいけないと思うんだよ。もう、好きなことをやるの」
若いときは、作品を作るにあたって、妙に考えすぎて、自分を縛ってしまって作品が堅苦しくなってしまいがちなのであるが、「自由」になるにはそれなりの年月が必要なのだろう。
緑さんの「無責任」というのは、責任なんか取らないよ、もう自由になるんだからね、好きなものを好きに作るの、という積極的な良い意味にとるべき言葉なのだろうとわたしは思ったのだった。
「無責任な泉 17-23」 木にアクリル 138×84.5×22.5cm 2017年 ¥600,000
明るくてユーモアのある作品を作るのは実は大変なことなのであるが、それを感じさせないのは年季と技術なんだな。
「走る泉」 木にアクリル 2017年 ¥1,000,000
「泉」というのは、地下からとめどもなく湧き上がってくる命の喜びなのではあるまいか。自分では止めようもなく湧き上がってくるもの、それが美術なのだろうと思うのだがどうだろうか。
「無責任な泉 17-20」 木にアクリル 57.5×24×10cm 2017年 ¥150,000
「無責任な泉 17-12」 木にアクリル 47×39×9cm 2017年 ¥150,000
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