« レクチャー「略歴を書く」 | トップページ | 7年め »

2017年4月26日 (水)

掃除のおばさん交代劇

もうすぐゴールデンウィークであるが、2011年の5月1日からSteps Galleryがスタートした。展覧会は2011年10月1日からだったが、このスペースを借りたのは5月1日からだった。だから、来週の5月1日から、ギャラリーは7年目に入るのだ。

Photo

そしてこの6年間、ギャラリーの入っているこの琉映ビルの掃除を担当してきたおばさんが交代することになった。

正直に言ってわたしはこのおばさんが苦手だった。とにかく愛想がないのである。そして掃除もかなり雑である。モップを洗ったバケツの水を、ギャラリーの流しに流してしまうので、シンクはいつも砂でざらついていたりした。

一昨日のことであるが、わたしが朝ギャラリーに着いて準備をしていると、ドアをトントンと叩く音がするので覗いてみると

「今日から掃除を担当することになりましたので、よろしくお願いします」

とほがらかそうなおばさんだった。

「ああ、代わるんですか?」

「そうです。わたしは月・水・金で、もう一人が火・木・土に来ます」

「え?ということは掃除は毎日入るんですか?」

前のおばさんは、月・水・金だけだったけどなあ。今度は毎日になるんだ…

「前の方は月・水・金だけだったですけどねえ…」

「そんなことないですよ。契約は毎日のはずです。3日しか来てなかったんですか?」

「そうですよ」

「それはサボってたんですよ。給料は週6日分もらってたはずですよ」

ビル会社の人もときどきビルに来ているが、おばさんが居ないときが多いので、問い詰めると

「それじゃあ辞めます!」

と逆切れしたらしい。

ということで、これからは掃除は毎日愛想のよいおばさんが担当することになったのだった。

そのおばさんが言うには、このビル(の掃除)は汚いということだった。前の人のいい加減な掃除が許せないらしい。

「この流しは共有なんですよね?」

「はい。うちで掃除してましたけど」

「ここも汚いから掃除しますね」

あとでシンクを見てみるとピカピカになっていた。

トイレもピカピカでトイレットペーパーは切れ目が三角に折ってあった。

わたしはとても気分がよくなって、よし、がんばるかな!という気持ちになったのだった。

☆休廊

ゴールデンウィークはギャラリーはお休みです。

4月30日(日)-5月8日(月)

次回展覧会は5月9日(火)-20日(土)

菅沼 緑 展でスタートします。

パーティーは行ないませんのでご了承ください。緑さんお酒飲まないし…

☆本

井伏鱒二『黒い雨』を読み終わる。

さすがだなあ。

すごくびっくりした箇所があった。主人公は姪の矢須子といっしょに住んでいるのだが、原爆症の症状が出たことを聞いたときの描写が、あまりにも鮮烈で、シュールレアリスティックでもあり、忘れられない3行である。その情景は寺山修司の映画を思わせる。

「矢須子は次第に視力が弱って来て、絶えず耳鳴りがするようになったと云っている。はじめ僕は茶の間でそれを打ちあけられたとき、瞬間、茶の間そのものが消えて青空に大きなクラゲ雲が出たのを見た。はっきりそれを見たー」

次に読むのは

斎藤泰博『ダ・ヴィンチ絵画の謎』(中公新書)なのだが、つい買ってしまったこの本も面白そうなのでどうしようか迷っているところである。

Photo_2

ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ『元素をめぐる美と驚き』上・下(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

元素に関する科学の本なのに、美術の話題が豊富に出てきて、かなり刺激的な本である。アステカの黄金からゴッホの絵具まで、というサブタイトルがついている。

|

« レクチャー「略歴を書く」 | トップページ | 7年め »

コメント

建築に関わっている者として、あのビルの共用部分(廊下、階段、トイレです)の清掃・メンテナンスはなってないと思っていました。その分、家賃も安いのかなー、とか、入っているのがギャラリーで、周りを散らかす傾向の強い美術関係者はそういうの気にしないからかなー、思っていました。了解です

投稿: 長谷見雄二 | 2017年4月30日 (日) 12時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576487/65199661

この記事へのトラックバック一覧です: 掃除のおばさん交代劇:

« レクチャー「略歴を書く」 | トップページ | 7年め »