« 関水由美子のこつこつ | トップページ | アートカクテルは4/19(水)から »

2017年4月13日 (木)

水彩画禁止区域

稲毛駅前のパン屋さん「サンジェルマン」に現われる「よぼじい」の話である。この人のことは何度か書いているので、覚えている方もいらっしゃると思うのだが、またまたやらかしてくれちゃったわけで、わたしは今ものすごく忙しくてブログを書く時間がないのだが、しかし、これはどうしても書いておかなくてはならないと決して書くのである。

よぼじいというのは、よぼよぼの爺さんという意味である。よぼよぼなんだけど年齢は73である。しかし見た目は87歳くらいである。73とは思えないほどよぼよぼなのである。よぼよぼなのに口だけは達者でうるさいのである。話し相手がいないときは時代小説を読んでいる。読み進むのが速いので、たぶん会話文だけ読んで、あとは飛ばしているのである。

さて、このあいだ、サンジェルマンで朝食を食べているとよぼじいが現われてコーヒーを飲みだした。しばらくするともってきた頭陀袋からごそごそと何かを取り出して、テーブルに並べ始めたのである。なにか平たい箱のようなものが現われた。ん?んん?ひょっとしたらそれって絵具じゃない?水彩絵具だ。うそ…

次に出てきたのはスケッチブックである。あら…

サンジェルマンのテーブルは小さい丸テーブルで小さい。ドトールとかにある一人用の丸テーブルと同じくらいの大きさで、絵具とスケッチブックを載せたら一杯になってしまったので、よぼじいは飲み終わったコーヒーカップをかたづけてしまった。そしてパレットを出した。あ、それは四角いプラスチックの…水入れじゃん。爺さんはその水入れを持ってトイレに行った。すぐ戻ってきたが、水入れには水が満たしてあった。

爺さんはスケッチブックを開くと、プラスチックのパレットの穴に親指を差し込んで筆を動かし始めた。これは紛うことなく水彩画の制作である。

わたしは絶句した。

パリのカフェとかでスケッチしているのなら様になるとは思う。しかし、ここは名前はサンジェルマンだけど、日本のパン屋さんの喫茶室のさらに奥の喫煙コーナーなのである。

そういうことはやめてほしい。なんか見苦しくて恥ずかしい。

ドトールなどのカフェでは、「お勉強」をする学生が多くて、場所をとるので迷惑なのだが、お店のほうでも「ここでの勉強はほかのお客様のご迷惑になりますのでご遠慮ください」と張り紙をしたりしている。

サンジェルマンでも張り紙をしてほしいと切に願う。

「ほかのお客様のご迷惑になりますので、水彩画を描くのはご遠慮ください」

わたしは、ここサンジェルマンの喫茶室を「水彩画禁止区域」に指定する。

|

« 関水由美子のこつこつ | トップページ | アートカクテルは4/19(水)から »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/576487/65144939

この記事へのトラックバック一覧です: 水彩画禁止区域:

« 関水由美子のこつこつ | トップページ | アートカクテルは4/19(水)から »