森本さん入院中
先日、バーボヴィッチが送ってくれた「ポリティカ」の記事を載せたが、今度は彼がその記事をセルビア語から英語に訳して送ってくれたので、わたしが英語から日本語に訳してみた。
2016年 3月23日「ポリティカ」
「浅瀬のlife is beautiful」
東京のSteps
Galleryで、ドラガン・バーボヴィッチの写真展「life
is beautiful」が開催された。3月9日-19日。この展覧会の出品作は、日本の画家、吉岡まさみによってセレクトされたものである。
吉岡は昨年ベオグラードで、ミラン・トゥーツォヴィッチとサーシャ・マリアノヴィッチとグループ展を開いた作家でもある。
展覧会のタイトルは「life
is beautiful」と題されているが、このシリーズは、モンテネグロのイガロで撮られた初期の代表作である。
バーボヴィッチはこんなふうに作品について語る。
「われわれの身振りや動作というものは、世界共通の意味を持っています。これらの写真のなかの、年配の人たちは、ほとんど動かずじっとしているように見えますが、若者たちが元気に走り回って人生を楽しんでいるのを見ながら、人生の意味を考えているのです。」
この写真は(新聞に掲載されている作品)は、ドイツで出版された写真の本『インスピレーション』の表紙を飾ったものである。
中略(ここにはバーボヴィッチの経歴が書かれているので、本人が中略とした)
バーボヴィッチの作品には、人間に対する賛美が溢れている。彼の撮影手法はきわめてミニマルなものであるが、その主題は複雑である。
登場人物たちは映画の俳優のようにも見える。なんでもない日常生活の一こまが、劇場における一シーンのように立ち現れるのである。「わたしは円形劇場に座って、最良の瞬間を待つのです」とバーボヴィッチは語る。
以上
あいかわらず中村陽子展はお客さんが引きも切らず訪れている。暖かいし、桜を見に行くついでの人もいるようである。
そんななか入院中なのが、来週から個展を開く森本利通さんである。疲労骨折にウィルスが感染してたいへんなことになっているらしい。
明後日、搬入なのだが、大丈夫なのだろうか。
大丈夫ではない。実は、森本さんは個展が終わっても退院のめどは立っていないのである。
ではどうするのかというと、明後日は、病院に外出許可をとって、自宅に帰り、作品を赤帽さんに託して病院に帰る。
赤帽さんはギャラリーまで作品を運ぶ。森本さんの作品は平面なのにとてもとても重くて一人では運べない。
中村さんの搬出のお手伝いに来てくれる小林誠さんにもお手伝いをお願いした。
搬入はわたしと小林さんとでやる予定。
展覧会のときに作家は入院中だから居ないのか?
居ないのである。したがってパーティーもありません。
しかし最終日は、外出許可をもらって這ってでも来ると宣言している森本さんなのであった。
最終日にはトークがあります。
4月9日(土)14:00-17:00
本江邦夫×宮田徹也
「70年代から現在、未来に至る現代美術の動向」
入場無料・予約不要
これについてはまたお知らせいたします。
明後日は中村さんの搬出と森本さんの搬入が終わったら、わたしは事務所内の荷物移動をしなければならない。4月4日からバルコニーの工事が始まるので、今までバルコニーに出していたテーブルや椅子等をギャラリー内に入れておかなければならないのである。4月は事務所が大混雑しそうであるが、まあ、なんとかしなければならない…
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