2017年11月20日 (月)

中村宏太の弾丸

弾丸と聞くと激しい感じの作品を想像するが、出来上がった中村の作品は、繊細で静かな佇まいを見せる。

「Perforate」 真鍮・金・弾丸 30×30×150cm 2017 ¥1,000,000

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真鍮の板を弾丸が突き抜ける。6枚目で弾丸は止まり、板に喰い込んでいる。

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ライフルで撃つと5枚は突き抜けてしまうということがわかるわけである。その衝撃を覆い隠すかのように中村は金メッキをほどこす。板は鏡面になり、美しく輝いている。

われわれは、彼の銃弾に打ち抜かれることを想像することで、改めてこの作品の衝撃を受けることになるだろう。

これはシリコンに弾丸を撃ち込んだもの。

「Fracture 2」 シリコン・弾丸 17×17×57cm 2017 ¥500,000

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シリコンは固まったものに銃を撃つ。どのくらいまで弾が入っていくのかは予想できるのか、と訊くと、弾丸は人体を打ち抜くために作られているので、人間の胴体くらいは…と怖いことを言う。

彼の作品は、弾丸を撃ち込んだという事実がそこにあるだけで、あとは、見るわれわれが感じて、考えて、鑑賞するしかないのである。

これは弾丸とは別のシリーズ。

「WTC 追悼記念碑 マケット」 樹脂 10×10×9cm 2006 ¥300,000 (手前)

「ズレ」 コールテン鋼 セメント 12×19×39cm×2 2017 ¥150,000 (奥)

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高校と大学時代をアメリカで過ごした中村だからできた作品なのだなあ…と彼の青春に思いを馳せる。アメリカに居なかったら、実際に銃を撃って作品を作るということは考えついても実行に移すことはなかったのではないだろうか。中村は、9・11のテロのときもニューヨークに居たので、その衝撃と影響は大きかったという。

事務所にはドローイング作品。

「Gold and Square」「Gold and Circle」「Gold and  Cross」 紙・金粉 各30×30cm 2013 ¥70,000

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彼は毎日ギャラリーに来ていますので、作品を見てぜひお話もしてください。









 

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2017年11月18日 (土)

中村宏太展来週から

武田百合子の『犬が星見た』はロシア旅行記だが、いたるところに宝石のような描写がちりばめられていて読み終わるのがもったいない。

「老人は肯いて離れる。また、やってくる。

「さっきのおにんぎょさん、わしらによう似てまんな」

中庭を横切って次の棟へ。緑色のベンチ、白い石畳、水飲み場の蛇口から水が滴り流れている。くっちゃくちゃにこぼれ溢れ咲いている真夏の花々。つきぬけるような青磁色の矩形の空。遅れまいと小走りに歩いていた老人がふっと立ちどまった。

「わし、なんでここにいんならんのやろ」老人のしんからのひとりごと。

私もそうだ。いま、どうしてここにいるのかなあ。東京の暮しは夢の中のことで、ずっと前から、生れる前から、ここにいたのではないか。

丁寧に刺した絨毯を敷きつめた遊牧民族の包(パオ)。包の中にしゃがんで、絨毯を触っていると、地元の人たちの一団が私をとりまく。十歳位の少女を前に出して、私と見くらべて、口々に言い合っている。少女は私が見ても私に似ている。私というより私の小さかったころの写真に似ている。」

「いま、どうしてここにいるのかなあ」

ということばは、旅をするとふっと浮かぶ思いなのだが、人生を旅になぞらえるなら、このことばはさらに深い意味に変るだろう。 

私は、いま、どうしてここにいるのか、どうしてこんなことをしているのか…

芸術家は、そのことをいつも痛いほど感じている人種なのではないかと思う。

来週から、中村宏太展。中村はこの世界をどう感じているのだろうか。どうしてここにいるのか、こんなことをしているのか、思いを馳せる展示になりそうな予感がするのである。

以前、中村のことを、ケンブリッジを蹴って藝大に入ったと紹介したことがあるが。改めて経歴を紹介する。

1975 鎌倉市生まれ

1995 Storm King High School 卒業

1999 Syracuse University 美術学部 油画 卒業

2003 New York School of Visual Arts 修士課程修了

2010 東京藝術大学 大学院 油画 博士課程 修了

2008 岡本太郎現代芸術賞展 入選。2013 神奈川県美術展 平面・立体の部 特選。2016 神奈川県美術展 写真の部 準大賞。2017 アートオリンピア 2017 銅賞。他グループ展多数。今回が初個展になるが、弾丸を使った作品は、すでに関係者にはよく知られている。

Stepsではどんな作品が並ぶのか楽しみである。

日本で銃を撃つことはできないので、中村はハワイに行ってライフルで金属板を撃ち抜き、それを日本に持ってかえって、金メッキをほどこした。手のかかる作業である。シリコンを使った立体なども並ぶ。

初個展はどこにしようかと、ギャラリーを廻って、やっぱりStepsがいいと選んでくれたのだそうだ。

ありがたいことである。

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2017年11月15日 (水)

トイレの暗証番号

ステップスギャラリーの入っている琉映ビルにはトイレが3つある。2Fが女性専用で、3Fと4Fは男女兼用である。

今日は4Fのトイレがこんなふうになっていて工事中である。

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トイレのドアに鍵をつけているのである。暗証番号がわからないと入れないのである。タッチパネルに4桁の数字を入れるのである。

3Fと4Fのタッチパネルはすでに工事が終わってこんな状態である。

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数字を入力すると「YES」と出てドアが開けられるようになっている。ところが、わたしは何度か試してみたのだが、なぜかうまくいかなかった。3度くらい挑戦してようやく開いたのだった。ドアノブが固いので、エイッと力を入れるのがコツのようである。タッチパネルは液晶なので、光が弱くて、わたしにはよく見えないのだった。まあ、そのうち慣れるだろう。

暗証番号はギャラリーに来たときにわたしに訊いてください。

昨日は久しぶりに霜田誠二が登場した。

心臓の手術をしたんだよ、ということだった。え、どうしたの?というと、心臓弁膜症のようだったらしく、手術はかなり大がかりだったようである。胸を開いて、骨まで切っての手術だったらしい。そういう大変なことを明るく軽く喋るのが霜田誠二である。

このあいだは肺に水が溜まってベトナムの病院で I C Uに入ってたりしたのに…

「傷の痕見たい?」

と言うので、ちょうどそこにいた曽根原さんとわたしは

「見たい!」

と大きな声で言ってしまった。霜田氏はすぐに見せてくれた。

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げ!30cm以上あるんじゃない?おそろしいものである。

どうも、すぐに服を捲り上げたところを見ると、こんなふうに、いろんな人に見せて歩いてるのではないかと疑われる。

日本ではなかなか日の目を見ないパフォーマンスアートだが、その実力は、わかる人にはわかるのであって、放浪の人みたいな生活を送っているのに、いまでは大学で教えるまでになって、今日も授業をしてきたようである。武蔵野美大、慶應大学、東京藝大の3つで授業を持っている。日本では肩書きがものをいうわけだから、そこはもう利用するのがいいだろう。そして不死鳥のように羽ばたくのだ霜田誠二!!

今度の日曜日に霜田企画のイベントがあるので、そのチラシも置いていった。

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「バルトローメ・フェランド 日本ツアー2017」

トークと音響詩実演

11月19日(日) 13:00-16:00

アトリエ第Q芸術(小田急線成城学園前駅 3分)

tel.03-6874-7739

一般 3500円/学生 3200円(珈琲or紅茶付き)

同時開催:スペイン行為詩写真展(協力:バレンシア大学)

バルトローメ・フェランド

1951年 スペイン・バレンシア生まれ。ヨーロッパを代表するパフォーマンス・アーティスト、音響・視覚詩人。バレンシア大学美術学部常勤講師。

なんだか、横浜の個展も気になるし、ステップスもなんだか慌しいのだが、わたしは、来年7月の個展に向けて始動。「パズル」のシリーズを作り始める。

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こうやって、少しずつ少しずつやっていくのがちょうどいいね。




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2017年11月12日 (日)

IZUMI 展 明日から

11月11日(土)

石川町、アトリエ・Kの吉岡まさみ展、今日から。

横浜だから、みんな来てくれるかなあと心配していたが、オープニングパーティーは盛況だった。ありがたいものである。

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パーティーのあとの2次会は、ギャラリー向かいの居酒屋で。「明日もある」ということで、2次会は9時過ぎに解散。

11月12日(日)

9:30ステップスギャラリー到着。10時から IZUMI 展の搬入。12:30に終わる。

明るい作品が並んだ。

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IZUMIというのはもちろん画名である。

三重県生まれ

筑波大学大学院を出たあと現在まで制作を続けている。

2016年 FACE 展 入選

2016・2017年 上野の森美術館大賞展 入選

個展は今回が初めてである。

花をモチーフに選んで絵画を描いている。一見普通の描写のように見える。

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しかし、よく見ると、かなり不思議な絵である。

「prism」 キャンバスにアキーラ 162×162cm 2016 ¥1,000,000

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背景には何も描かれていない。しかし花瓶(植木鉢?)はかなりリアルに描かれている。背景がないのに影だけは描かれている。下から上方に行くにしたがって、その描写はかなりラフになっていく。葉の色は恣意的な色が使われている。花の中に顔が描かれていたり、花びらをよく見ると、模様和紙をコラージュしたように描かれている。近づいて見るとかなりへんてこなのである。

現実が知らないうちに夢に変化して行くのである。イメージのグラデーションを見ているようで、挑発的な作品になっている。

「pray」 キャンバスにアキーラ 162×130.3cm 2017 ¥1,000,000

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青い切り株。伐られたはずの木の幹は空白で描かれている。そして花びら。心がざわつく。

同じ画面のなかに、複数の時間と距離を描き、われわれの存在の不安定さを突きつけてくる不穏な作品は、見た目にはかなり美しい。美しい分、不安が増すというものである。

「THE ROSE 3」 キャンバスにアキーラ 53×53cm 2017 ¥80,000

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「SAKURA」 キャンバスにアキーラ 31.8×41cm 2017 ¥35,800

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「SAKURA 01」 キャンバスにアキーラ 30×30cm 2017 ¥35,800

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IZUMI 君は水曜日以外は、遅めの午後からギャラリーに居る予定です。

搬入のあと、わたしは横浜のアトリエ・Kへ。

2時に友人5人が来てくれる。山形から来てくれた高校の同級生。たまたま横浜に観光に来ることになっていて、わたしの個展と重なったので、ギャラリーまで足をはこんでくれたのだ。ありがたいものである。40年ぶりで会った友人もいた。

再びステップスに戻り、展示した作品にキャプションをつける作業をする。

そして今このブログを書いているのであった……

わたしはちょっとばて気味である。





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2017年11月10日 (金)

横浜搬入

11月9日(木)

今日は、横浜個展の搬入。

10時50分、石川町、ATELIER・K到着。スタッフの3人はすでにギャラリーに着いていた。ギャラリーの中村さんに挨拶をしてから、早速搬入開始。

テーピング作品の場所はだいたい決めておいたので、どの作品にするかを3人に決めてもらい、作業を始める。写真1枚はおくの壁に貼る。

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みんな黙々とがんばる。

わたしは小品の展示をやることにする。

2時ごろランチに外に出る。蕎麦屋さん「木の芽」は休みだったので、みんなで適当な店を捜して入る。洋食系の店だった。

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ステーキランチ。さつま芋のポタージュ、サラダ、オーストラリア牛のステーキ、ご飯、コーヒーとデザートもついて1500円。お腹いっぱいになった。

テーピング続行。夜7時までに終わればいいなあ、と思っていたのだが、すごいスピードで5時過ぎには終わってしまった。

こんな感じ。

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今回は写真も使った。

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入り口のところに小品をかためて展示。スクラッチドローイングの旧作を6点。コピーを使った版画作品6点。これは新作。

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版画作品は額に入れた。

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今回テーピング作品でつかった写真も小品にしてみた。

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早く終わったので、わたしはプロジェクターを銀座まで運ぶ。

なんか疲れたなあ。

11月10日(金)

今日は一日休み。午後マッサージに行く。「今日の凝りはものすごいですねえ!」と言われる。

ギャラリー。日曜日に IZUMI 展の搬入があるので、軽くギャラリーの整理をする。

明日は個展初日で17:00からパーティーがある。わたしは14:00ごろからギャラリーに居る予定。

ワインとおつまみを用意しています。










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2017年11月 8日 (水)

だらだら過ごすわたし

今週はギャラリーがお休み。休みに入ったという信号が、わたしの脳に送られて、脳はわたしの体の隅々にまでその情報を伝達した結果、わたしはだらだら過ごしている。やらなければならないことはたくさんあるのだが、コーヒーを飲んだり、煙草を吸ったり、メールをチェックしたりしているうちに、時間はあっという間に過ぎていくのだった。

月曜日は、「7人のセルビア人アーティスト」の作品を出してみただけで終わったし、昨日は「IZUMI」展のキャプションを作っただけで終わってしまった。

寒くなったからかも知れないが、身体の調子がイマイチなのである。とにかく疲れが出るのだ。

今朝も、やはり遅くまで寝ていて、昼ごろ銀座に着く。さっそくランチ。今日は向かいの天ぷら屋さん「阿部」でかき揚げ天丼。最初に衣だけちょっと割って食べてみた。美味しい!美味しい店は衣だけでも全然別物なのである。1000円。

築地の美容室「上松」でヘアカット。だいぶ伸びましたねと言われながら上野さんにはさみを入れてもらう。

月曜日はさ、お店休みだったんだけど用事があって出てきたのね。そしたら築地はものすごい警備でおまわりさんがいっぱい。

トランプさんが来てるからでしょ?

そうなんだけど、築地の小学校に大統領夫人とアキエさんが来て見学していったらしいよ。アキエさんは、そんなことやってる場合じゃないような気がするんだけど。

カットが終わると、頭はスッキリ!髪を切ると気分が良くなる。

銀座に戻ってからそのまま有楽町のビックカメラ。コピー用紙を2包買う。858円。ビックカメラのビルにある靴磨き屋さんで、靴を磨いてもらう。

ミスターミニットという名前の店。

クイックというのと、プレミアムというのがあった。せっかくなのでプレミアムにしてもらう。1000円。靴の踵がずいぶん磨り減ってますねと言われたので、これも直してもらう。紳士ヒール、2600円。

明日は、横浜のアトリエ・Kの搬入だから、ちょっと気合を入れておかなくちゃな。わたしの個展のお知らせを朝日新聞の神奈川版の「マリオン」で紹介してくれるそうである。神奈川新聞も取り上げてくれるようである。

そういえば、「7人のセルビア人アーティスト」も東京の都内版の「マリオン」に紹介記事を載せてくれることになっている。これは11/29(水)の朝刊。駅売りとかコンビニだとマリオンが無い場合が多いんだよね。だれか都区内に住んでる人で朝日新聞を取っているひとが居ましたら、チェックしてほしいなあ。

本を2冊買った。

小林秀雄『人生について』(中公文庫)

復本一郎『正岡子規 人生のことば』(岩波新書)

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小林秀雄は、目次を見ると、菊池寛、ゴッホ、セザンヌという項目があったからだ。

さて、これから「セルビア」のキャプション作りをちょっとやるかな。

明日は搬入で早いから、きょうは早めに切り上げたいものである。

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2017年11月 6日 (月)

望月久也論

形にこだわらない形-望月久也の彫刻

吉岡まさみ(Steps Gallery 代表)

 望月久也は、大学時代から一貫して金属を使って抽象的な彫刻を作ってきた。主にステンレススティールを使ったシャープな形を追求してきた。

 たとえば、2004年に発表された「月下点」という作品は、両側端が鋭利な錐のような形をした筒型をしている、長さ240cmの大きな塊である。これが床に3体転がされている。非常に研ぎ澄まされたミニマルアートといってもいいような単純な形なのだが、しかし、その単純な形は、よく見ると洗練された微妙な曲線や緻密に計算された構造を持ち、単純でない物語を語っているようにも見えるのである。ある意味、饒舌で複雑なのである。

 今回の個展(20171023日-114日/Steps Gallery/銀座)では、その様相が一変している。鉄で作られた少し丸みを帯びたごろんとした形の上にピラミッドのような四角錐が5つ載っただけの彫刻である。同じような形体のものを木でも作った。非常に静かな寡黙な印象を与える作品になっている。上記の「月下点」とは明らかに違っているのだが、どこがどのように違うのか、少し考えてみたい。

 素材の問題がある。彼は長年、ステンレススティールを使って作品を作ってきた。ある意味その道のプロということが出来るかもしれない。2002年には銅を使った作品を作っているし、2014年の個展では石(インド白砂岩)を彫り出している。そして今回の鉄と木(泰山木)である。

 そもそも、形の面白さや美しさを追求するだけなら、素材を変える必要性はないはずである。慣れた扱いやすい素材だけでいい。しかし、望月はなぜか素材を変えてきている。それは、興味本位の、面白そうだからとか、いろんな素材を試してみたい、というような動機ではないのだろうと思われる。違う素材で形を追求するため、というよりも、素材を変えることで形の追求を止めるという意図を感じるのだが、どうだろうか。形を追い求めない形。つまり、見える形にこだわらないということである。分かりやすく言うと、今までの作品はユニークな形を通して、いろんな思いを伝えようと「話し上手」になっていたのだが、それが次第に言葉数少なく「沈黙」に向かってるということである。

 形の問題。望月は形にこだわってきた。すっきりした無駄のない形を作ろうと悪戦苦闘していたのではないだろうか。しかし、その努力を重ねれば重ねるほど、作品は、逆に形を主張し始め、饒舌になっていく。形を見せようとするとその賑やかさによって伝わらなくなるものがある。彼はそのことに気がつき、形の追求を止める。形を見せる作品は、それはそれで、見る人を楽しませるのだが、何かが違うと感じたのだろう。その辺の心境の変化はどのように起こったのかはわからないし、人生という難問に立ち向かう姿勢が生じたのか、あるいはただ年齢を重ねた結果なのか、そのあたりは分からないが、作品を見せる側の彫刻家ではなく、作品を見る側の鑑賞者に意識がいくようになったのは間違いがない。作品とは、作家が作品を作るだけでは作品として成立しない。見る人の目と思いがあって初めて作品となりうるのである。望月はそのことに気がつき始めたのである。

 今回の作品「顕潜・弦」(鉄)と「顕潜・直」(泰山木)は静かに沈黙を守ったまま、そこに形を主張しないままで存在している。見るものを圧迫することなくわれわれを優しく受け入れる。

 望月の作品は、「話し上手」から「聞き上手」に変化してきているようである。


2017年 11月)

先週の望月久也展の批評を書きました。彼の大学の紀要に載せる文章が要るということだったので、急遽書いたのでした。

 

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2017年11月 4日 (土)

串田治の動画

昨年の串田治展の動画を寺崎誠三氏が編集してくれました。

2016年 7月6日(水)-16日(土)

これがクッシー最後の個展になりました。

こうやって見ると、串田治は、いつもニコニコしていたんだなあということがわかる。

https://www.youtube.com/watch?v=zhoxQRwXDPI

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2017年11月 2日 (木)

11月の予定

もう11月に入って、今年も2ヶ月になってしまった。わたしの気分はもう年末である。ギャラリーの展覧会のDMは来年の2月のデザインに入っているのである。なんだかせわしいのである。

さて、ステップスは来週はお休みになります。吉岡の横浜のアトリエ・K個展の準備があるので、お休みにしてしまったのでした。

休廊 11月5日(日)-12日(日)

つぎの展覧会は「IZUMI 展」

11月13日(月)-18日(土)

になります。

Izumidm

吉岡の展覧会は

11月11日(土)-25日(土) 月曜休廊

11:30-19:00(日曜・祝日は18:00まで、最終日は17:00まで)

オープニングパーティー:初日17:00~

ATELIER・K(横浜市中区石川町1-6 三甚ビル3F)

吉岡の在廊日

11月11日(土)14:00ごろから

11月12日(日)15:00ごろから

11月19日(日)14:00ごろから

確実なのはこの3日です。

11月17日(金)と11月22日(水)も午後の遅めの時間から居るかもしれません。

みなさん、連絡ください。

来週の吉岡の予定

6日(月)眼科診察のあとギャラリー

7日(火)ギャラリー(27日からの「7人のセルビア人アーティスト」の準備)

8日(水)ヘアカットしたあとギャラリー

9日(木)アトリエ・K搬入

10日(金)お休み

11日(土)個展初日、パーティー

12日(日)IZUMI 展搬入のあとアトリエ・K

という感じです。

アトリエ・Kは中華街まで歩いていけますので、吉岡個展を見たあと中華街で食事なんていうのもいいと思います。

☆展覧会案内

木嶋正吾 展

11/6(月)-18日(土) 日曜休廊

始弘画廊(港区南青山5-7-23 始弘ビル B1)

勝田徳朗 展

11/12(日)-26(日) 火曜・水曜休

10:00-17:00

GALLERY 801(千葉県長生郡陸沢町川島80-1)JR外房線上総一ノ宮駅

長見有方 展

長見さんは今ベオグラードで個展開催中である。楽しそうだね。

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「本」

今読んでいる、武田百合子の『富士日記』が面白くて止まらない。毎日の食事と買い物したものとその値段を書くだけでいいんだ、と教えられた。どうってことない描写が、積み重なると次第に感動に変っていく。

アイン・ランド『水源』はギャラリーでちょこっとずつ読み進めている。これも引き込まれてしまう。アメリカの一般読者が選んだ20世紀の小説ベスト100のなかの第2位というのもうなづける。

昨日買った本

武田百合子『犬が星見た ロシア旅行』(中公文庫)

武田百合子『日日雑記』(中公文庫)

菊池寛『半自叙伝 無名作家の日記』(岩波文庫)

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喫煙ルーム

3階で工事中だった、JTの喫煙ルームが完成して、今日からオープンした。

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なんかかなり豪華な感じである。中もお洒落である。ここで煙草は売っていない。JTが売ってはいけないんだね。小売店が迷惑するからかな。あとで覗いてみようっと。

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2017年10月30日 (月)

がおる②携帯を踏む

とりあえず、みなさんからのメールをお待ちする、という状況に陥っていることを報告する。携帯が壊れたのである。あ、ちがう、壊したのである。

昨日、床においていたわたしのガラケーを、誤って足で踏んづけてしまった。まあ、大丈夫だろうと思っていたら、しばらくすると画面に縦の黒い線が何本も現われて、左半分が判別不可能になってしまった。そしてさらに横線も入り始め、やがて画面がひっくり返ったり、裏返ったりするようになってしまった。これはもうダメだな、と思い、水曜日はわたしは休みなので、ドコモショップに行かなければと思いながら、予約していたマッサージに行く。

マッサージが終わってまた携帯を見ると、もう画面はぐちゃぐちゃである。携帯ががおっている。こりゃあダメだ、急がなくちゃと思い、5時を過ぎていたが、ドコモショップに行ってみることにする。何とか間に合って、相談することができた。修理するとかなり高いので、新しいのを買うことにする。ガラケーはもうないですよね?と聞くと、もう製造していないようである。アイフォンでもらくらくフォンだったらタッチパネルでなくボタン式のもあるということだったので、それを購入することにした。約50000円。

データを移し替えようとしたのだが、壊れ方がひどいのと、わたしが暗証番号を忘れていたこととで、結局、電話番号とメールアドレスのデータは復活しなかった。

まあ、しょうがないかな。

ということで、お願いですが、わたしの新しい携帯に、メールを送っていただけますか?一人ずつ登録していきたいと思います。

お名前と電話番号もいっしょに、教えていただけると助かります。よろしくお願いします。

携帯騒動でがおってしまったわたしは、今朝へんな夢をみた。

ヤンキースタジアムのマウンドにわたしは立っていた。どうもわたしはダルビッシュ投手のようである。最初のバッターにストレートを投げたら、打ち返されて、わたしを直撃して来たが、グローブで避けたら、グローブの中にボールが入っていた。ワンナウトである。二人目のバッターにも鋭いストレートを投げたのだが、コースが甘かったらしく、カコン、と外野まで運ばれてしまった。次のバッターにも同じように打たれた。ところが、二人の走者は野球のルールをあまりよく知らないようで、ベースの周辺をうろついている。よく見ると、このふたりは背広を着ている。黒いカバンも提げている。ビジネスマンなのであった。わたしはビジネスマンに打ち込まれてしまったのであった。外野からボールが戻ってきたので、わたしはうろうろしているビジネスマンにボールの入ったグローブでタッチをした。これでスリーアウトである。

気がつくと、わたしとビジネスマン2人は球場の外にいた。ビジネスマンは、

「ヒットを打てば、球場から出られると言われたんですよ」

と説明する。

不思議な夢であった。

わたしは、まだがおったままである。

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