2019年7月17日 (水)

チカチカ

蛍光灯がチカチカする。

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わたしの個展の搬入時に、みんなが、事務所の蛍光灯がチカチカするとしきりに言うので、下田君に、ビックカメラに行って、蛍光灯を買ってきてもらい、新しいものと交換してもらったのだが、チカチカは直らなかった。

蛍光灯のせいでないとしたら、配線とか配電盤とか、そういうたぐいの不具合なのかもしれない。お客さんたちも、チカチカすると言うので、今は蛍光灯は点けないで、窓からの自然光でなんとかやりくりしている。

ビルの管理会社に今度言わなくちゃ。

みんなは、チカチカするというので、わかったわけだが、じつは、わたしの目はチカチカを感じないのである。わかんないのよ。ベーチェット病で、網膜がかなりやられてしまっているため、視力が悪いだけでなく、色も普通には見えていないらしい。ときどき色が違って見えているらしいということがある。

今回、チカチカも感じないということが判明してしまった。

昨日、「アートコレクターズ」の張さんが、7月号を持ってきてくれた。

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展覧会ガイドに今回のわたしの個展の記事を載せてくれたのだ。

小さい紹介記事だけど、載せてくれるだけでありがたい。

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去年の個展で、作品が完売したので、ことしも完売か、という気持ちは全くなかったのだが、いろんな人から、完売しそう?などとプレッシャーになることば掛けをされているうちに、その気にさせられるのである。

現在はこんな感じ。

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と、これを書いていると、ちょうどビル会社の人が、電気関係の点検に来た。蛍光灯の相談をすると、安定器がおかしいのか、あるいは、蛍光灯の種類が合わないのかどちらかだろうとのことだった。

22日に電気の業者が来るので、そのときに改めて点検するということだった。来週からギャラリーは休みなので、勝手に入ってやってくださいと言っておく。

最近は、蛍光灯もLEDに換えているので、どうですかと言われる。

ただ、LEDの光は直線的で、部屋全体を包むような感じの光にならないので、嫌がる人もいるということだった。

ギャラリーとしては、包むような光がいいよね。歯医者さんもLEDを嫌がるそうだ。

どうしましょう?

 

 

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2019年7月15日 (月)

怒りっぽい

7月13日(土)

今日は、横浜のアトリエ・Kのグループ展 「呼吸」 の初日なので、ステップスを5時で閉めて出かける。

石川町に着いたら6時半だった。

パーティーは5時からなので、わたしがギャラリーに入ったときは、終わりに近かった。

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ビールを頂きながら作品を見る。何人かの作家さんに紹介される。

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作品はみんな一定のレベルを保っていて、落ち着いていたが、若々しい感じがした。

吉岡の作品も、指示通りに展示してあった。

Yoshioka

2次会に誘われたが、疲れがピークだったので、丁重にお断りする。

横浜から総武線快速に乗り、グリーン指定を取り、座って帰ってきた。

☆展覧会

村松英俊 展

7月24日(水)-8月12日(月)

日本橋高島屋 S.C. 本館6階美術画廊 X

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村松君は、来年の On the Steps にも参加予定。

 

IZUMI 展

8月7日(水)-13日(火)

伊勢丹浦和店7階 プチギャラリー

Izumi

今アリストテレスを読んでいる。『ニコマコス倫理学』。最初は、善とはなにか、みたいなかたーい議論で始まるが、途中で、笑えるような内容を真剣に語るので面白い。ケチとはなにかとか、臆病な人についてとか、なかなか面白い。アリストテレスっていまから2400年位前の人なのだが、人間は、そんな昔から何も変わっていないのだということが分かる。

怒りっぽい人についての箇所を一部抜き出してみる。

「かくして、「怒りっぽい」ひとびとは、怒ることが速やかであり、然るべきでないひとびとに対して然るべきでないことがらについて、然るべき以上に怒るのではあるが、またその怒りの止まることも速やかであって、その点やはりいいところもある。つまり、この種のひとびとは、怒りを抑圧しないでその激しやすさのままに人目をはばからずに応酬するのであるが、そうすればまた彼らの怒りはおさまるのである。「癇癖の強い」ひとびとは、また、激することの烈しさにおいて度を越えたひとであり、あらゆる場合に、あらゆることがらについて怒りっぽい。その名称のある所以である。「執念深い」ひとびとは、容易に怒りの解けがたいひとびとであり、長い間怒っている。つまり、憤激を抑圧するわけだからである。応報したときには怒りはおさまる。復讐は怒りをとどめ、苦痛に代えるに快楽をもってするのである。しかるにこれが行なわれないため、それが重荷になっている。あからさまに怒りが出ていないのだから誰もなだめ手がないし、自分の中で怒りを消化するのに時間がかかる。自分自身にとってのみならず最も親しいひとびとにとって最も始末のわるいのはこの種のひとびとである。また、「気むずかしい」とわれわれの呼ぶところのひとびとは、然るべきでないことがらについて、然るべき以上に、然るべきよりも長い間、腹を立てており、復讐とか懲らしめとかを行なわないではこころの晴れないひとびとである。」

次の本も買っておいた。

W.ジェイムズ 『プラグマティズム』(岩波文庫)

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2019年7月11日 (木)

僕怖いんです

7月10日(水)

吉岡の個展スタート。

夕方からパーティー。

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パーティーをやると言ってもやらないと言っても、同じように結局パーティーをやることになるのだが、今回は「やる」とみんなに言っていたので、やはり「やらない」と宣言したときよりも、たくさんの人が来てくれた。

今回の声を担当してくれたワカコさんが、仕事を終ってから行く、作品を初日に選びたいので今日行きたいというので、8時半まで待つことになったので、パーティーも延長することになった。ワカコさんは作品を購入希望なのである。

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ワカコさんが作品を選んで、パーティーをお開きにする。9時だった。

日本在住28年のセルビア人ボバさんが、人形町のバーに飲みに行こうと誘ってくれたが、わたしはもうへとへとだったのでお断りする。ボバさんは若者3人を引き連れて人形町に向かった。

ロサンゼルスの展覧会のDMができた。勝又さんが、日本向けの案内状として作ってくれたのだ。ステップスから送るのだが、次回の案内状発送は8月になってからなので、展覧会が始まってしまってから送ることなるのだが、悪しからず。

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展覧会名が変わった。

ART NOMAD on the GRID - 表現するグリッド上の放浪者達

8月1日(木)-29日(木) 

会場はアネックスもあるので2会場を使うことになる。

LA Artcore of Union Center for the Arts

LA Artcore Brewery Annex

ハガキの写真はギャラリーである。なんか美術館みたいに立派である。

勝又さんに、わたしの作品の展示指示書、マイクに渡す水晶沫、わたしの作品の返送代2万円を渡す。倉重、勝又の2人は、会期が終わるまでロスに滞在するのだ。40日間。本当の「放浪者達」にならないように祈る。

シューマン 『音楽と音楽家』 読了。面白かったが、音楽の専門的なことがかなりあったので、ちょっと難しかった。

ベートーヴェンの第五交響曲についての描写がなるほど、と思わせられた。

「ある人間を知ろうと思ったら、どんな友達をもっているかきいてみるといい。同じように、公衆を判断しようと思ったら、何を喝采するか ― というより何かを聞きおわってから、全体として、どんな顔つきをするか見るといい。音楽は絵画と違って集団の中にいるときが一番良く味わわれる芸術であるから(小さな部屋の中で、たった一人の聴き手を前に交響曲を演奏してみたところで、聴き手の方でもあまり面白がらないだろう)、僕らを幾千と束にして一挙にとらえて、人生の海原の空高く引き上げる。これが音楽に、老若を問わず様々の心情に同じ力で働きかけて、最高の芸術と尊ばれる作品のある所以である。ハ短調交響曲(ベートーヴェンの第五)のフィナーレへの移行部をきいていると、全身の神経が今にも痙攣しそうなくらい緊張する。ある時、あすこで一人の子供が僕の方にだんだん身体をこすりつけて来るので、どうしたのかと聞いてみると、「僕怖いんです」といったことがあった。」

次に読むのは

アリストテレス 「ニコマコス倫理学』 上・下 (岩波文庫)

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2019年7月 9日 (火)

音は見えない

7月7日(日)

吉岡の個展搬入。

12時に唐さんと下田君が来て、さっそくスピーカーを取り付ける作業に入る。

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取り付ける場所や音量等は全部彼らにまかせる。最初は音声をCDに入れてCDプレーヤーから流すという考えだったが、スマホに録音したものを、そのままスピーカーとつないで音を出すことになった。わたしはスマホの操作を習う。スマホ1台と小さなスピーカー2台だけなので、ものすごくコンパクトである。

1時に甲斐さんが来たので4人でお弁当を食べる。例によって豚カツ弁当。イシカワマリコさんが差し入れてくれた網走ビールを飲みながら。この網走ビールは青い色をしている。ブルーハワイという雰囲気の爽やかな色である。味も爽やかだ。

甲斐さんの作品の搬出。唐さんと下田君も手伝う。そのあと、テーピング作品に取りかかる。

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いつもの「秘密の記憶」シリーズとは違って幾何学形態なので、テーピングは早い速度で着々と進む。

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3時には完成。

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作品はギャラリー内にこれ1点だけ。

3時に萩谷君が来て、作品の搬出。

事務所のパネル作品の展示は萩谷君にも手伝ってもらい、5時にはすべて終る。

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事務所でお茶を飲みながら休憩。喫茶店にお茶でも飲みに行こうかと思ったのだが、やっぱりやめる。わたしの今日のエネルギーは使い果たしてしまったので事務所を喫茶店がわりにしてもらう。若者は元気なので、おしゃべりと笑いが止まらない。

6時ごろ雨が小降りになってきたので、お開きにする。

7月8日(月)

クリスタルダストを買いに根津へ。御茶ノ水から千代田線で根津まで。根津から歩いて5・6分のところに金開堂があった。

水晶沫が欲しいのですが、というとすぐに棚に案内してくれた。いちばん荒い粒のものを選ぶ。マイクは樹脂に混ぜて使うというので、荒い粒がいいのである。天秤みたいな器具に紙を引いて、壜から水晶沫をあける。店員のおばさんがやっているのだが、要領がよくない。入れすぎである。2000円から3000円くら欲しいのですが…というと、15グラムで200円だから、ええと…と混乱している。見かねたおかみさんらしい人が代わる。

匙で水晶沫を少しずつ壜に戻し

「今150グラムですけど、これでどうでしょう?」

「はい、それでいいです」

15グラム200円だから、150グラムで3000円だが、今、割引サービス中とかで、2000円にしてくれた。

あ、計算がちがうなあ。150グラムで2000円か。いつもは15グラムで200円じゃなくて、もっと高いということだったらしい。

安いですねと言うと、さっきの要領の悪いおばさんは、岩絵具の壜を指して

「これなんか15グラムで5000円以上するんですよ」

と口は要領がいい。

「水晶沫は本物の水晶を使うんですか」

「そうです。ほんものですよ、水晶をカットした端材だから安いんです」

「樹脂に混ぜるんですが、光るでしょうか?」

「光ると思いますよ」

水晶沫は白い粉だから光らないのかも、と思ったが、光ると聞いて安心した。

「白い粉」は空港で無事通過できるだろうか。税関で

「ちょっと待ちなさい」

と止められたら困るなあ。勝又さんにがんばってもらうしかない。われわれはいつも空港で「こっち来なさい」と言われるので、慣れてはいるのだが…

根津から新宿に移動して眼科で診察。久しぶりのS先生の診察。

ドクターは眼底を見ながら

「あら、白斑がある」

と言って調べ直す。

「あ、よかった眼底じゃなくて硝子体の浮遊物だったわ」

無事に診察終了。

7月9日(火)

まずギャラリーに行き、ロスに荷物を送ることにする。近くの郵便局まで箱を運ぶ。重い。

サイズは大丈夫だろうかと心配したが、クリア。重さも15キロと申請したが、12キロだった。

1万から2万だろうな。1万5千円以内だといいなと思っていたのだが、1万7千円だった。千崎さんは、5・6個送ると言っていたから、けっこうな値段になると思う。

丸の内線で新宿三丁目に行き、新宿線に乗り換えて曙橋まで。

今日は抜糸である。

3時30分予約だったから、3時40分には呼ばれるかなと思っていたら、3時20分に呼ばれた。時間前に呼ばれたのは初めてである。

抜糸は1分で終了。

手紙を書いて置きますから、今度稲毛の歯科医院に渡してくださいと言われる。

今後どうするかは、女子医大でなく、稲毛の歯医者さんで決めるということらしい。

会計に行く。「手紙」もあるから、診察代高いかも…と覚悟していたら、230円だった。

女子医大通院の歴史上最安の金額を記録。

ギャラリーに戻って、「音」の調整。

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これはスピーカーなんだけど、これを見てもらっても「音」は聞えないわけで、あまり意味がないな。

音って見えないんだよね。

ブログで音は伝えられないので、これはもう聞きに来てもらうしかない。音楽だったら、最後の手段として、楽譜で示すなんてこともできるわけだが、声なので、いかんともしがたい。

明日からの展示をぜひ見に来てください。

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小品は大きいサイズが12点と小さいサイズのが9点あります。本当は小さいほうも12点あったのだが、3点失敗してしまった。

「waiting room 021-l」 木にオイルステン 22×22cm 2019 ¥25,000(売約済)

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「waiting room 004-c」 木にオイルステン 15×15cm 2019 ¥15,000

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明日は晴れるといいなあ。

 

 

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2019年7月 5日 (金)

クリスタル ダスト

ロスに送る荷物がようやく出来た。EMSで送る。アメリカに送る場合の大きさは275cm以内である。測りかたは、縦+横+幅+胴回り である。胴回りというのがあるので、けっこう小さくなるのである。わたしはがんばって273cmに納めた。うまくいくといいのだが…

荷物を受け取ってくれるのは、ロス在住のマイクさんである。わたしは会ったことはないが、メールで連絡している。

一昨日、マイクからメールがあり、お願いがあると。上野のお店で、クリスタルダストを買ってきてほしいというのだ。クリスタルダストって何だろう。彼は彫刻を作る人らしく、彫刻に使うというのだ。上野の店も指定してきている。金開堂という店だ。日本画の材料を扱っている店らしい。お店に電話してみる。

「クリスタルダストってありますか?水晶の粉らしいのですが…」

「ありますよ。水晶沫ですね」

「それっていくらぐらいするものなんでしょうか?4グラムほどほしいのですが」

「うちは15グラム単位でしか売ってないんですよ」

「15グラムでいくらですか?」

「200円です」

「え?200円?安いんですね」

これをマイクに伝えると、そんなに安いのか?それは本当に水晶なのか?クウォーツなのか?と訊いてくる。クウォーツって結晶のことだから、本物の水晶か?と言いたいらしい。わたしは、They say it is. と答えておく。指定した店でそう言うのなら間違いはないだろう。マイクは

「じゃあ、2000円分買ってきて」

と言うので、来週買いに行くことにする。買ってきたら勝又さんに渡して、マイクに届けてもらうことにする。

さて、来週はようやくわたしの個展である。

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10日(水)スタートですので、お間違えないように。

わたしは毎日在廊する予定です。

搬入は今度の日曜日。唐さんと下田くん。それと、日曜搬出の甲斐さんも手伝う。さらに萩谷君も日曜に片付けをするので手伝ってもらっちゃおうかな。

月曜と火曜は休みだが、月曜は金開堂に水晶沫を買いに行き、そのあと新宿の眼科へ。火曜は女子医大で抜歯したところの抜糸。抜歯の抜糸。

ニーチェを読み終えたので、次の本を探しに教文館へ。新潮文庫のコーナーを見ていたら、目がひきつけられる本があった。

え?西東三鬼?

ホント?

西東三鬼 『神戸・続神戸』 とある。わお!ずっと読みたいと思っていた本である。サイトウサンキは俳人である。俳句関係の本を読むと、必ず出てくる名前である。『神戸』 という小説(エッセイ?)があることも知っていた。面白いという評判も知っていた。こうやって、ふらっと入って見つける本は最高だね。

シューマン 『音楽と音楽家』 (岩波文庫)も買ってみた。

シューマンの文章もいい。

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2019年7月 3日 (水)

3本歯を抜く

7月3日(水)

麻酔がまだ残っているのか眠くてたまらない。

昨日、歯を抜いたのである。

歯を抜くと決まっていて病院に行き、待合室で待っているのは、かなりつらい。なにしろ初めて歯を抜くのである。怖い。どきどきしながら待っているだけで消耗する。息が荒くなる。

診察は午後4時からだった。抜歯のあとしばらく何も食べられないので、お昼は遅めに食べておいたほうがいいですよ、と言われていたので、曙橋の山さきでロースかつ定食を食べることにする。午後2時。ご飯少なめでとお願いする。なんだか最後の晩餐の雰囲気である。食事のあと抗生物質を服用。先に化膿止めを飲んでおいてから抜きましょうと言われていたのだ。食べ終わってから時間があったので、BiBi でアイスコーヒー。煙草も吸う。最後の一服か。

待合室では、本を読む心の余裕はないので、こんなときはニーチェも役に立たない。

待合室は患者さんも少なく、ゆったりしている。予約時間に呼ばれるのは歯科だけかもね。歯を抜いたりするから、時間が押さないように設定しているのかもしれない。これが、眼科とか糖尿病センターだと、患者さんが溢れかえっているので、待合室は落ち着かない。受付の人やナースは殺気立っている。予約時間が守られることはなく、最低でも1時間は待つことになる。

いよいよ呼ばれて、診察室に入る。抜歯の説明。左の上の奥歯を3本抜く。

「痛いんですか?」

「いや、麻酔の注射がちょっと痛いかもしれませんが、歯を抜くときは痛くないはずです」

「…」

「では、麻酔の注射打っていきますね」

歯茎の外側に注射針が刺さったときは、あ、こんなもんか、と思ったが、歯茎の内側に打たれたときは

(痛!いたい!たすけてー)

という状況になる。

これかあ…嫌な痛さである。

ものすごく痛いが、よく考えたら、眼科の緑内障手術の麻酔に比べたら平気かも。緑内障のときは、頬と眉毛の皮下に麻酔を打つのだが、これが、気を失いそうになるくらい痛い。麻酔の注射の痛さを和らげるために、腕に軽い麻酔を打つくらいなのである。

しばらくすると麻酔が効いてきて、歯茎とほっぺたのあたりの感覚がなくなる。

口の中で、なにか器具を操作しているような感じがあるが痛くはない。3本の歯はあっという間に抜かれ、傷口も縫い終わったようだ。

皿の上に血まみれの歯が3本ころがっていた。

いろいろな注意事項が伝えられる。

血が混じって、まっ赤な唾が出ることがありますが、それは気にしなくて大丈夫です。ゼリーみたいな血の塊が出たら、それは血が止まっていないということなので、脱脂綿で、ティッシュでもいいですけど、奥に詰めて30分くらい噛んでいてください。そしたら止まります。それでも止まらなかったら、連絡をください。

お風呂は控えてください。シャワー程度にしてください。お酒も今日は飲まないように。

帰りの電車の中で、咳をしてティッシュで受けたら、なにか固形物が出てきた。柔らかいイチゴグミみたいなものである。ああ、これが血のゼリーだね。急いでティッシュをくわえてしっかり噛む。これを何回か繰返していたら、夜には血は止まった。

来週は抜糸である。

なんだか個展どころではないなあ…

 

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2019年7月 1日 (月)

7月の展覧会

6月29日(土)

2時からFAVORITE展パーティー。小雨が降っていたので、ギャラリーの中でワインの栓を抜いたのだが、途中から晴れてきたのでバルコニーに移動。

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5時で終ることになっていたのだが、終ったら7時を過ぎていた。

6月30日(日)

久しぶりの休み。本当に何日ぶりだろう。マッサージに行く。90分揉んでもらったあと、足裏マッサージも50分。やっぱり休みが大切なのよ。やっと呼吸が出来るようになった感じである。

さて、今日から7月。下半期というやつになるなあ。今年はやることが混んでいて、時間の進むのが遅いような気がしていたのだが、それでももう1年の半分が過ぎてしまった。わたしは自分の個展の作品は随分前に終ってしまったので、全然焦っていないのだが、それでもいろいろと忙しい。今はロサンゼルスの展覧会に出す作品の梱包に時間をとられている。作品はEMSで送ることになったので、サイズを測ったり、作品リストを作ったりしていると、すぐに1日が終わってしまうのである。なんとか荷物はワンボックスで収めたいと四苦八苦している。

★7月の展覧会案内

☆大森梨紗子 展

7/8 (月)-13 (土)

巷房 1 (銀座1-9-8 奥野ビル 3F)

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☆呼吸 -12名の作家による展覧会

吉岡が参加します。

7/13 (土)-25 (木)  7/22 (月)のみ休廊

11:30-19:00 (日曜・祝日18:00、最終日17:00まで)

ATELIER・K (横浜市中区石川町 1-6 三甚ビル3F)

初日17:00からパーティー(吉岡は、自分の個展中なのだが、5時にステップスを出て参加する予定。7時近くになってしまうが…)

作品は 「カラード バー」を3点出す。

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☆ニパフ/霜田誠二行為芸術学習塾 '19

7-12月の第3月曜日夜 18:30-21:00

7/15、9/16、10/21、11/18、12/16

3331 アーツ千代田 3F

参加費:2500円/学生2000円

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吉岡の個展は、また今度お知らせします。

気持ちも身体も消耗していて、なんだかすべてがけだるいのだが、なにか元気が出るものないかなと思って、そうだ、これだろうと思って買ったのが

ニーチェ 『悲劇の誕生』(岩波文庫)

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やっぱり元気が出た。

わたしは、文庫で出ているニーチェの本は全部読んでいるのだが、この 『悲劇の誕生』 1冊だけ読んでいなかったのだ。ニーチェの処女作なのに、最後に読むことになってしまったのはなぜなのか、自分でもわからない。たぶん、ギリシャ悲劇なんて読んだことないから、とっつきにくかったのだろう。しかし、読んでみると、ギリシャ悲劇読んでなくても充分にわかるのだった。

大学生のときに、『善悪の彼岸』を読んで衝撃を受けたことを思い出しながら 『悲劇の誕生』もおもしろく読んでいる。

「私は芸術こそこの人生の最高の課題であり、この人生の真に形而上学的な活動であると信じている…」

「…生を可能にし生きるに値するものとするもろもろの芸術…」

『悲劇の誕生』 は芸術論である。

元気のない人にお薦め。

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2019年6月27日 (木)

スケッチ

昨日の朝、ギャラリーに向かう電車の中でのこと。

坐れる席はないものの、比較的空いている車内で、ドア附近に立っていたわたしはいつものように文庫本を読んでいた。

途中の駅に停車すると、反対側のドアから、乳母車を押して、若いお母さんが入ってきた。乳母車の中には、女の子が乗っていたが、赤ちゃんというほど小さくはなく、1歳から2歳くらいの子で、おしゃべりもできるようだった。この子は、お母さんのことを「おかさん」と言う。最初「岡さん」だと思ったのだが、お母さんのことらしい。「おかあさん」にも聞えるし、「おっかさん」とも聞える。

女の子は、後をふり返って、お母さんの方を見て、こう言う。

「おかさん、おやつとかない?」

「今、おやつをたべる時間じゃないでしょ」

ただこれだけのこと。

お母さんがおやつを用意してあるのを女の子は知っているのである。ビスケットかなあ、クッキーだろうかと考えていたら、親子は次の駅で降りていった。

 

 

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2019年6月26日 (水)

FAVORITE 2019 作品

6月23日(日)

FAVORITE 2019 搬入。

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島田さんが作品を持ち込んで「ハシビロコウ」を出したら、みんな、ぎょっとして目が釘づけになっていた。

搬入作業は大変である。作家も大変だが、ギャラリーも緊張して大変なのである。しかし、疲れるけど楽しい。展示がうまくいったときは満足度100パーセントである。

作家それぞれの作品も作品だが、展示も作品の一部なのである。全体を見て、いい作品ができた、と思えるときが至福である。

わたしは、読書以外にこれといった趣味もなく、映画を見に行くでもなく、釣りをするでもなく、旅行に行くわけでもない。展示の楽しみがあるから趣味はいらないのかもしれない。今回のFAVORITEもわたしはかなり満足である。

6月24日(月)

勝又豊子さんの搬入。倉重光則と小林誠のお手伝い。小林さんは「容疑者」と呼ばれているようである。

搬入後、わたしは新宿の眼科で診察。

6月25日(火)

女子医大の歯科で診察。初めてなので、ものすごく緊張して疲れてしまった。

結局今日は抜歯をしないで、次回ということになる。化膿止めを飲んだ状態で抜くという。ベーチェット病も糖尿病も感染症にかかりやすく、血が止まりにくいのである。

6月26日(水)

今日からいよいよFAVORITE 展 スタート。

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みんな個性が際立っているので、うまく収めることが難しいのだが、そこが楽しいのである。

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代打を指名した選手がホームラン打ったときの、野球の監督の気持ちかもしれない。選手以上に嬉しいはずである。

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事務所には若手3人の小品をまとめた。

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6人の作品を、とくに説明せずに紹介する。

島田忠幸 「ハシビロコウ」 アルミニウム 60×50×152cm 2017 ¥1,200,000

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「タコ壷の兵士 1・2・3」 アルミニウム 14×20×30cm 2018 各¥180,000

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タイトルの説明をするとですね、3匹のプレーリードッグがいるのだが、みんなヘルメットを被っているので兵士なわけである(ヘルメットははずすこともできる)。で、昔、戦時中に防空壕とか塹壕とかあった。何人かで隠れるように作ってあるのが普通だが、一人用の塹壕があり、それを「タコ壷」と呼ばれていたのだそうである。プレーリードッグは地面に穴を掘って「塹壕」を作るので、タコ壷の兵士なのである。

古藤典子作品

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「ピンダロスの薔薇 19-1」 紙にグラファイトペンシル・木にアクリル 61.5×60cm 2019 ¥100,000

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古藤さんは今年の12月にステップスで個展が入っているので、今回はその小手調べという意味もあるのだが、小手調べにしては気合が入っている。

甲斐千香子 「スム・ピース」 壁紙にアクリル 10×10cm 2019 各¥2,000

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今回は150枚ほど展示しているが、まだまだ「在庫」はある。この作品はその場で持ち帰りOK。

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「outside」 壁紙にアクリル 21.0×29.7cm 2019 ¥31,000

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勝又豊子 「おとぎばなし」 写真・鉄・蝋 117×154cm 2019 ¥180,000

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手前にポリバケツが置いてるが、覗いてみると、水が張ってあり、「指」が浮かんでいる。

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萩谷将司 「今日も見つからないだろうね」 キャンバスに油彩 38.0×45.5cm 2016 ¥50,000 

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「いつかは何もなくなって」 キャンバスに油彩 14.0×18.0cm 2019 ¥10,000(売約済)

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「理由はないのかもしれません」 キャンバスに油彩 15.8×22.7cm 2019 ¥15,000

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小口あや 「上に」 キャンバスに油彩 33.5×45.5cm 2019 ¥45,000

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「こぼれる 1」 キャンバスに油彩 10×10cm 2019 ¥10,000

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以上

「FAVORITEっていうことは、これが吉岡さんの趣味なわけね」

「そうです」

 

 

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2019年6月22日 (土)

インタレスティング タイムズ

昨日、久しぶりで永野のり子が現われたので、久しぶりじゃんと言うと、ヴェネツィア行ってたと。あ、そうか、そういえばヴェネツィアビエンナーレを見に行くって言ってたことを思い出した。

どうだった?と訊くと、面白かったと言って会場案内図をくれた。

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「May You Live In Interesting Times」というのは、今回のテーマというか、タイトルであるらしい。直訳すると「面白い時代を生きていけますように」とでも云うのだろうか。

しかし、永野によると、この「Interesting」というのは、興味深いとか面白いということの裏に逆の意味のある、皮肉をこめた言葉であるというのである。

困難なとか奇妙なとかいう言葉を当てたらいいのかもしれない。「(面白いほど)奇妙な」とか「(面白いほど)困難な」と訳すべきか。皮肉であると同時にストレートでもある。

「これ、お土産」

と言って、彼女が手渡してくれたのは、ポルチーニ茸であった。乾燥したもので、袋にたっぷり入っている。これってけっこう高いぜ。

3時間くらい水で戻してから使うように。水が黒くなるけど、それも使うんだよ。スパゲティーに入れると美味しい。これがあれば、あとは何にもなくても大丈夫。

塩とかは?

少し入れたほうがいいかな。にんにくとかも入れたいね。ベーコン入れるとさらにいい。あ、生クリームを少し加える…

結局いろいろ入れるのね。

さて、来週は FAVORITE 2019 である。

水曜からスタートですので、お間違いのないように。

6月26日(水)-7月6日(土)

初日のパーティーはありません。29日(土)の14:00~軽いパーティーをやります。

Favorite

若手とベテランを組み合わせた。

甲斐 千香子/勝又 豊子/小口 あや/古藤 典子/島田 忠幸/萩谷 将司

明日が搬入。勝又さんは三崎の「FAR AWAY Ⅲ」の最終日なので、搬入は月曜日。わたしは新宿の眼科に寄ってから駆けつける予定。火曜日は女子医大の歯科。また休みがなくなってしまった。

野坂昭如の 『絶筆』を読んでいるが、これは日記なので、すぐに読み終わってしまいそうなので

島崎藤村 『藤村文明論集』(岩波文庫)

を買っておいた。「フランスだより」はこのなかに入っていることを知った。

Photo_20190622163801  

『絶筆』のなかに、面白い日記があったので、一つだけ紹介する。

「忘れられないのは、新宿ゴールデン街での出来事。いつの間にか唐十郎と一緒に飲んでいた。何が逆鱗に触れたのか覚えていない。気がつけば憤怒の形相と化した唐十郎と向き合っていた。

次の瞬間、鼓膜が破れそうな甲高い奇声とともに、ぼくの目の前のカウンターに包丁が突き立てられた。冷たく光っている。勝負だ、表に出ろという。

売られたケンカは買うより手がない。

ぼくは、ヨシ、と立ち上る。店の空気は張りつめたまま、誰も動かない。唐十郎は突き立てた包丁に手をかける。ぼくはそれを睨み続ける。

しかし様子がおかしい。

片手で抜けないらしい。両手でも抜けない。ついに二人で一本の包丁を抜こうとする。どちらともなく笑い出し、あげく大笑い。呆気に取られた周りを無視して、再び飲み直した次第。

喧嘩はコミュニケーションの一つ。相手を知り、自分が判らなきゃ意味がない。一方だけ非がある喧嘩を、少なくともぼくは知らない。」

 

 

 

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