風景あるいは絵画
2015年にベオグラードで開催された「2+2」について何回も書いているのだが、ミラン・トゥーツォヴィッチと倉重光則を取り上げたが、サーシャについてはあまり詳しい紹介はしなかったように思う。
「2+2」に、サーシャ・マリアノヴィッチは二つのシリーズを展示した。一つは横5メートルほどの作品で、「ヒロシマ」をアクリルで描いたもの。もう一つは、紙に鉛筆で描いた海景なのだが、その海には潜水艦が浮かんでいる。これは原子力潜水艦だ。この時のサーシャの作品のテーマは「戦争」だった。
今回の「風景あるいは絵画」にも海を描いた作品を2点展示したが、これは2018年作で潜水艦は浮かんでいない。波がうねっているだけだ。キャンバスに油彩の作品と、アルミの板に絵の具を塗って、それを引っ搔いて波を描いている。
加藤慶子、有坂ゆかり、萩谷将司の作品もそれぞれ風景を描いているのだがだが、テーマの「風景あるいは絵画」の意味するところを考えながら見ていただくとありがたい。
サーシャのこの作品は、ステップスで展示するのはこれが最後になる。
ブログを書くのは久しぶりだ。疲れていたのですよ。
9日に高知から帰ってきて、10日、11日とOn the Steps があり、12日は女子医大で眼科の診察。ドクター内村に逆さ睫毛を抜いてもらったら、すっきり眼が開くようになった。13日は今回の作品を展示。夕方に築地の「上松」でヘアカット。これでさらにすっきり。」14日は久しぶりのマッサージでやっと体がほぐれる。眼、髪、肩と三大やっかいをやっつけて楽になった。楽になったまま金・土・日と3日間休ませてもらった。3連休っていいねえ!疲れが取れる。
ハン・ガンを4冊読み終わる。「菜食主義者」が面白かったが、「少年が来る」も衝撃的だった。光州事件は言葉としては知っていたが、こんな風だったのかと驚く。
ハン・ガンの次は関川夏央の私説昭和史3部作を読むことにした。
『砂のように眠る』1 (中公文庫)
『家族の昭和』2
『昭和時代回想』3
2だけ見つからなくて、1と3だけ買った。2はこんど見つけたら買おう。