2016年9月23日 (金)

ポストモダンとしてのパラリンピック

ウサイン・ボルトの100mの記録は9秒58である。

速い。この記録を自身が再び破るのが難しいほどの記録である。

人類はどこまで速く走ることが出来るのだろうか。

スポーツ科学の研究者たちが予測を出している。

人類の100m走の記録はどこまで伸びるのだろうか。最高の肉体と最高のトレーニング、そして最高のコンディションのもとで走ったならば、おそらく

9秒50

は出せるであろうということである。もちろんある研究者たちの研究結果であるだけのことなので、そんなに確信をもっていうことはできないのだが、まあ、たぶんそんなところだろうな。

9秒50まで出るということは、9秒50以上は出せない、無理であるということでもある。限界が見えてしまっているわけである。

こうなると競技は記録を期待するのではなく、誰が勝つか、という競争になるわけである。限界というものが見えていて、それに届かないと分かっている選手たちが順位を争うスポーツというものが、人気を持続するのは、次第に難しくなってくるのではないだろうか。

記録を争う競技というものはいずれ記録の限界が見えてくるのである。

その点、パラリンピックは、これから少しずつ人気が出てくるのではないだろうかとわたしは考えている。

記録がこれからどんどん伸びるだろうという楽しみだけではなく、障碍者スポーツというものそのものが面白いという評価が上がってくるからである。

たとえば、車椅子バスケット。これは、普通のバスケットとは全く違った面白さがあるわけで、車椅子を使うからこその面白さもあるわけである。

車椅子バスケットの人気がさらに高まったら、健常者が車椅子バスケットをやってみたいと思うに違いないのである。健常者が車椅子に乗っていけないということはないはずなのである。

錦織圭とジョコヴィッチが車椅子テニスをやるとどうなるか、なんて想像することも面白いかも知れない。

こうなると、健常者と障碍者の区別はなくなっていくね。

スポーツにもポストモダンがやってきているのかも…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月20日 (火)

固ゆで玉子

台風が近づいていて、雨が激しく振降る中を、金基永とお手伝いの後輩2人は、バスで成田に向かった。基永はまた明日から仕事である。

搬出は、河明求くんがやることになっているのだが、今、韓国に居て帰ってくるのは土曜日らしいから、かたづけはおそらくギャラリーがやらなくてはならないのだろうな…

まあ、そんなものである。

昨日はパーティーをやった。

「吉岡さん、パーティーはやったほうがいいでしょうか?」

と訊くので、

「どっちでもいいよ」

というと

「じゃあ、やります」

と言って、セブンイレブンに買い物に行った。

ビールやワイン、おつまみを買ってきて広げていたが、雨だから人が来るかなあ…と心配だった。

細々とパーティーは始まったのだったが、やはり大勢来たというには程遠かったのだが、大物が来ていたので、人数少ないけど「濃い」パーティーになった。

堀浩哉氏とか、会田誠さんとかさわらぎ野衣(さわらぎの漢字がこのパソコンでは出て来ない…)さんとか…

濃いでしょ?

みんな基永くんが釜山ビエンナーレでお世話をした人たちらしい。

パーティーというと、みんなお酒をがんがん飲んで騒ぐイメージがあるかもしれないが、最近のパーティーってわりとおとなしいのですよ。

なぜかというと、みなさんお年を召していらっしゃって、アルコールを飲む量が極端に減っているからだ。弱くなっちゃったのね。若い人は若い人で、最初からそんなに飲めない人が増えているし。

体のことを考えずに飲むのは宮田徹也くらいなものである。

ギャラリーQの上田さんが来て、みんなを飲みに連れ出してくれた。

実は土曜日も、搬入が終わった後で、基永くんと後輩2人を

「飯おごるよ」

と連れて行ってくれた。

わたしとしては「助かる」のだった。

飲むといえば、ヘミングウェイの飲む量はものすごい(ここから話は変わる)。

「日はまた昇る」を読み終えて今は「武器よさらば」に入っている。

Photo

「日はまた昇る」では、たとえばランチを食べるときに

「ワインくらい飲まなくては」

といって。ひとりでワインを3本空けるのだ。

ワイン3本は「軽く」なのである。

信じられない。

昼が3本だから、夜はもう際限がない。この人は一日にワイン10本は飲むと思う。他にビールとかウイスキーのソーダ割りとかをがぶがぶやるわけである。

そして喧嘩をして殴り合いになったりもする。

でもこれだけ飲めたら楽しいだろうなあ。

食べることも好きで、これまたたくさん食べるのだが、美味しそうな場面がたくさん出てくる。

泊まっているホテルにお弁当を用意させて、それを持って釣りに出かける。昼になって広げてみると2~3本のワインに、サンドイッチ、チキン等が入っているのだが、そこに固ゆで玉子を発見して喜ぶ箇所が意外に思えた。

「固ゆで玉子まで入ってるぞ!」

「塩もついてるだろうな?」

などと大人がわくわくしている様子が生きいきと再現される。

半熟玉子よりも固ゆでのほうが価値があるみたいだ。なんでも柔らかいものがすきな日本人とは違うな。

固ゆで玉子を齧りながら飲むビールが妙に美味しそうなのである。

今度試してみよう。

☆展覧会

「菅沼緑 展」

9月24日(土)-10月2日(日)

12:00-19:00(最終日17:00まで)

ギャラリーブロッケン(東京都小金井市本町3-4-35)JR武蔵小金井駅から徒歩

http://gallerybrocken.com

案内状には緑さんのアトリエの写真が載っている。

Dm

なんだかいい感じだね。


| | コメント (1) | トラックバック (0)

2016年9月19日 (月)

金基永展無事スタート

そもそもちゃんと日本に来るのだろうか…とさえ心配していた基永君の展示だったが、土曜日に無事終了。

Photo

こんな感じで展示終了。

今回は「INSIDE OUT」というタイトルの作品が並んだ。文字通り「裏返し」の作品である。

「INSIDE OUT やかん」 パネル・薬缶 61×46×11cm ¥80,000

Photo_2

薬缶を真っ二つに切ってパネルにくっつけてあるだけなのだが、「ですが、なにか?」と開き直っている感じが爽快である。

本人は「形ではなく、空間を見る作品です」と言っている。

「INSIDE OUT 電話」 パネル・電話・ビニール・ライト 86×61×10cm ¥120,000 

Photo_3

パネルに受話器をつけて、サランラップでぐるぐる巻きにして、うしろからライトを当てている。このライトは10分おきに点いたり消えたりする。

かなりコンセプチュアルである。

「INSIDE OUT イチロー」 パネル・バット 86×61×9cm ¥80,000

Photo_4

「INSIDE OUT 燭台」 パネル・燭台・ビニール・ライト 61×46×13cm ¥80,000

Photo_5

「INSIDE OUT 望遠鏡 1・2」 パネル・望遠鏡 61×46×11cm 各¥50,000

Photo_6


韓国の作家だと思って見るからそう思うのかどうかわからないが、日本の作家とはやっぱりどこか違うと感じるところが面白い。

金 基永 キム・キヨン

1980年 韓国生れ

2005年 忠北大学彫刻専攻 卒業

2008年 忠北大学大学院 美術教育専攻修了

2015年 京都市立芸術大学 博士課程 修了

韓国と日本で個展6回、グループ展50回。

これからどんな活躍をするのか楽しみである。

彼は明日韓国に戻って、また釜山ビエンナーレの仕事をする。

忙しいねえ… 








| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月16日 (金)

秋なのか?

今週はわりと涼しくなってきていて、もう秋なのか?と思ってしまうが、どうかな?まだまだ油断はできない。また気温30℃とかになるかもしれないのである。

でも、食べ物はそろそろ秋になってきている。

トウモロコシも枝豆もそろそろ店頭から消える頃である。西瓜も今は、カットして売られていたりはするが、今週にはなくなるのではないだろうか。先日、西瓜ももう終わりだなあと思って、中くらいの西瓜を1個買ったのだったが、家に帰って切ってみると、中は驚くような赤色だった。これが赤くて美味しそうというのではなく、不気味なくらい赤いのだ。地獄の赤である。一口食べてみたら、舌がビリビリとしびれて、吐き出してしまった。これって、腐りかけているのではないかと考えて、全部捨ててしまった。八百屋さんに文句をつけに行くのも面倒なので、やめた。今年最後の西瓜は舌ビリビリで終わってしまったのだった。

これからは梨ですね。

来週の展覧会は、金基永(キム・キヨン)展。韓国の作家である。

京都市立芸大の博士課程を終了したばかりである。日本で活動していく予定であるらしい。

今、釜山ビエンナーレのスタッフとして働いているので、韓国と日本を行ったり来たりである。

今回の個展も制作の時間があまり取れなかったりしているようで、打ち合わせもほとんど出来ていないので、どんな作品を運び込んでくるのか分からない。青いDMを見ると絵画のようであるが、彼は彫刻が専門なのである。

Photo

☆展覧会のお知らせ

カフェトーク「個人映画とはなにか」

ゲスト:ほしのあきら(上映集団ハイロ艦長、多摩美術大学教授)

司会:高島史於(写真家)

9月29日(木) 19:00-20:00

会場:ブックカフェ二十世紀(神田神保町2-5-4古書店アットワンダー2F)

会費:1,500円

懇親会:20:30-21:30(別会費¥1,500)

「桟敷一寿美 展」

9月26日(月)-10月1日(土)

うしお画廊(銀座7-11-6イソノビル3F)

「中村徹コレクション展/中村傳三郎生誕100年記念小品展」

10月17日(月)-26日(水)日曜休廊

ギャラリーゴトウ(銀座1-7-5銀座中央通りビル7F)

*対談

笹木繁男(現代美術資料センター主宰)×中村徹

10月21日(金)17:00-18:00 予約03-6410-8881

江口週、山口長男などの作品が並びます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月13日 (火)

ヘミングウェイ

「老人と海」しか読んだことのないわたしであったが、ようやくヘミングウェイに手をつけようと決めたところである。

「移動祝祭日」が面白すぎて、これは止まらないなあと感じながら、もうすぐ読み終わるので、次を買いに行かなければならない。

でもその前に、T・Sエリオットの「荒地」を買ったので、それを先に読まなければならないのだが…

Photo

まったくの偶然なのだが、「移動祝祭日」にエリオットの名前を見つけて、おお!と思ったのであった。

「移動祝祭日」は、ヘミングウェイがまだ駆け出しの20代のときのことを回想して書いているのだが、貧乏で、はちゃめちゃで、いろんな人たちが交錯して次々に登場して、もの悲しくもあるのだが、ヘミングウェイはそれを幸せな日々として描いているのが、読んでいてこころに沁みるのだった。

当時、才能はあるが、まだ詩人としてなかなか詩作に没頭できずにいたT・Sエリオットを、銀行員という生活から掬い上げて、作家として生活できるようにしようと、エズラ・パウンドが基金を募っていたときに、ヘミングウェイにも強力してくれと頼まれたりしたらしい。

ガートルード・スタインとか、スコット・フィッツジェラルドとかとの交友も非常に興味深い。

当時結婚していたハドリーと貧しいが仲睦まじい生活をしていて、ランチの時間になると、妻には、友人にランチに招待されているから出かけてくると言って家を出る。家に帰ってくると、その食事がどんなだったか事細かに説明するわけなのだが、実は、それはヘミングウェイの嘘で、本当は散歩して近所をひとまわりして帰って来ていただけなのだった。ランチ代を節約したわけである。

解説者によると、ヘミングウェイはそこまで貧乏ではなかったはずであるというのだが、誇張もあるだろうが、そういうことも彼は幸せそうに書くのである。

ヘミングウェイのような、翳りのない、また変に思いつめない、悲しいけど明るい作品は、実はなかなか書けないのではないかと思う。読むと元気が出る。

「…立ち上がってパリの街の屋根を眺めながら、こう自分に言い聞かせたこともある―“心配しなさんな。おまえはこれまでちゃんと書き継いできたんだ。こんどだって書けるさ。やるべきことは決まっている、ただ一つの真実の文章を書くこと、それだけでいい。自分の知っているいちばん嘘のない文章を書いてみろ”。で、私はどうにか一つの真実の文章を書き、そこからまた先に進む。……もし書き出しが妙に凝っていたり、何かを紹介するか提示するような調子になっていたら、そういう凝った渦巻き模様や無駄な装飾は潔くカットして投げ捨て、最初に書き記した簡潔で平明な文章に立ちもどっていいのだということに、私はすでに気づいていた。」

こう書いたすぐ後で、ヘミングウェイはこんなふうにも書いていて、自分がどんどん変わることを全く恐れていない。若さは強いのである。

「リュクサンブール公園には、午後、いろいろな道順で出かけたが、公園に着いてそこを突っ切ると、リュクサンブール美術館を訪ねることができた。そこでは絵画の傑作が展示されていた。…私はセザンヌを見たさに、それとマネやモネや、シカゴ芸術院で初めて接した他の印象派の絵を見たさに、ほとんど毎日のようにそこに通った。私は当時、自分の作品に奥行きを持たせようと努めていたのだが、そのためにはただ簡潔な真実の文章を書くだけでは足りないのだということを、セザンヌの絵から学んでいたのである。」


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月12日 (月)

甲斐千香子の勢い

若さとパワーというのは、当たり前だけど、若いときだけの貴重なもちものである。

今週の甲斐千香子展は若さとパワーがあふれていて、勢いが心地よい。

ギャラリーには屏風の作品1点だけ置いた。

「堕楽涅槃図」 六曲一隻 屏風 171×380cm 2016年 ¥500,000

Photo

部分

Photo_2

沙羅双樹の木に見立てた傘が異様である。

これは事務所の作品。

Photo_3

小品が37点。

先だっての金澤麻由子展の展示に刺激を受けたらしく、対抗したわけではないと思うが、数でも勝負しているのであった。このへんが若さというものなのである。

「秘密の風景」 和紙にアクリル 24×41cm 2016年 ¥20,000

Photo_4

「階段をおりるといいこといっぱい」 紙にアクリル 21×29.7cm 2016年 ¥10,000

Photo_5

「きっと~できる」 紙にアクリル 27.4×16.2cm 2016年 ¥14,000

Photo_6

「決まりごと」 木にアクリル 14×18cm 2016年 ¥9,000

Photo_7

作品に統一感がない。ばらばらな感じがする。具象もあり、抽象もある。画材もまちまちである。とりとめのない感じにあふれている。

勢いだけはある。

けなしているのではない。

うらやましいのである。

この勢いが消えないように、静かに燃え続けてほしいなあと思う。

甲斐さんは今日と最終日に在廊の予定。













| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月10日 (土)

もはやアラ還ではなく…

アラフォーとかアラサーとかのアラはアラウンドで、そのあたり、という意味なわけだけど、わたしはアラ還だったのだが、昨日からもうアラ還ではない。わたしは、ちょうど還暦になってしまったので、ジャスト、ジャス還なのである。

還暦というと、昔はおじいさん、おばあさんの仲間入りなわけだけど、今もそうなのだろうか。

還暦という言葉を聞くと、ご隠居さんという言葉がすぐ頭に浮かぶのであるが、ご隠居さんて、仕事もないわけでただぶらぶらしているだけで、つまらないのではないか、とずっと思っていたのだが、今となっては、いいなあ!ご隠居さん、という気持ちなのである。

ご隠居さんは、長火鉢の前に座って煙管で煙草をくゆらしているイメージで、家族とかご近所の方とかをつぶさに観察しながら、きびしい意見をのたまうのが仕事なのであった。

いいよね。

還暦というと、お年寄りであるわけであるから、無理をしてでも、老人のように少しよぼよぼの振りでもした方がいいのかな、と思ったりするのだが、そんな振りをする元気も実は残っていないのである。振りではなく、本当によぼよぼなのであった。

さてさて、来週からは、甲斐千香子展、その次は金基永展と、若手が続く。

甲斐さんは武蔵野美術大学通信の日本画を出ている。屏風を用意しているようなので、どうなるのか、楽しみである。

9月26日からの大串孝二展ではトークイベントが2つある。

①9月26日(月)17:00-19:00

トークショー「あちらとこちら」

宮田徹也+大串孝二

参加費:¥1000(ワンドリンクつき)要予約(メールでお申込みください)

stepsyoshioka@nifty.com

②10月1日(土)14:00-15:30

講演会「時代の推移と相違-山岸信郎を中心に」

平井亮一

参加無料/予約不要

まだ先のことだけど、吉岡のレクチャーのお知らせもしてしまいます。

「知りたい!セルビアのアートと文化」

かつてユーゴスラビア連邦共和国に属した地域の中央に位置し、政治的にもその中心となる国であったセルビア共和国。今も紛争と無縁でないこの国にも現代美術は息づいています。ラキア酒を味わいながら彼の国の文化を感じる一夜です。

講師:吉岡まさみ

ゲスト:セルビア大使館文化担当

10月14日(金)19:00~

美学校(千代田区神田神保町2-20第二富士ビル3F)

参加費:1500円

申込:不要です。美学校に直接おいでください。

主催:宥学会 yugakukai@mbr.nifty.com

予約不要ですが、参加の方は吉岡にご一報いただけるとありがたいです。

当日、吉岡は、Steps Galleryから美学校に向かう予定です。ごいっしょできる方は、17:30にStepsに集合してください。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2016年9月 8日 (木)

病院通い

9月7日(水)

今日は通院の日。

最初に新宿の眼科に行き、目薬をもらう。

新宿地下街の薬局。

地下街にある喫茶店「珈人」でランチ。海老ピラフを食べて、アイスコーヒー。一服してから曙橋の女子医大へ。今日は眼科である。

最初のドクターは、あら、懐かしい、K先生。10年ぶりくらいじゃないかなあ。

いきなり

「さっき地震あったじゃん」

と話しかけてくる。ああ、そうだった、この先生はすごく気さくなんだけど、すごくおしゃべりでもあるのだった…

診察中も世間話が止まらないのだった。

「先生、逆さ睫毛があるみたいでちょっと痛いんですけど」

と言うと、

「あらあ、本当だ3本もあるよ」

と言って取ってくれたのだが、あと一本ある!と言って必死に取ろうとしてくれるのだが、ものすごく小さいやつらしく、なかなか取れない。

「もう大丈夫ですよ。小さいから、痛くもなんともないし…」

「やだ、どうしても取りたい!別のピンセット取ってくるから待ってて」

といって、何度も挑戦するが、結局取れないのだった。

ああ、全然変わってないや、先生。

そのあと教授診。

教授がまたいきなり

「あ!すごい逆さ睫毛だ!」

と叫ぶ。

え、今取ってもらったばかりなのに、また発見?

「ものすごく太いのが3本もある」

わたしの右眼は逆さ睫毛が生い茂っているらしい。

「こんなにいろんな方向に勝手に伸びてる睫毛は初めて見たワ」

今日は、逆さ睫毛を取ってもらいにきたようなものである。

薬局でまた薬をもらったあとで、お腹が空いたので、中華「和平」でラーメン。なぜだか、どうしてもラーメンが食べたくなったのだ。今日はいつものおばさんの姿は見えず、日本語たどたどしいお兄さんが運んで来てくれる。

食べ終わって会計をしようとレジのところに行くと、おばさんが現れて、こんなことを言う。

「ラーメン食べるなんて珍しいじゃない?いつもは定食かニラそばなのに。ラーメン頼んだの初めてじゃない?わたし、カウンターの陰で見てたのよ」

「いや、今日はどうしてもラーメンが食べたくなって…」

やれやれである。

今度はニラレバ定食食べるかな。

病院に行くと一日つぶれてしまうし、なんかすごく疲れてしまうのだった。

待ち時間に、三浦雅士の『青春の終焉』を読んで、かなり進んだのでもうすぐ読み終わってしまう。

次に読もうとしているのは

ヘミングウェイ『移動祝祭日』(新潮文庫)

前から読もうかなと思っていた本だが、やっと手に取った。

Photo

クッツェーの新しい本も出ていて、読みたいと思ったのだが、文庫になるまで待とうかな…

ドストエフスキーの『悪霊』と『白痴』も読みたいと思っているが、なかなかねえ…

田山花袋って、文庫ではあまり出ていないので、読みたいがこれも探すのは大変そうだな。

☆展覧会

「部屋に飾るアート」

9/16-25 (火)休み

アノアノギャラリー(豊島区南大塚2-37-11 ハイムセクオイア 1F)

ステップスでバイト中の永野みちるさんが参加しています(MICHIRUという作家名)。

「堀太一 展」 

10/14-23 月・火休廊

マキイマサルファインアーツ(台東区浅草橋1-7-7)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月 5日 (月)

ゆらぎー島花梨作品

今週も暑くなりそうではあるが、ステップスギャラリーでは、涼しげな展示で皆様をお待ち申し上げているのさ。

今日から島花梨展スタート。

展示はこんな感じになった。

Photo

Photo_2

作品のタイトルは「ゆらぎ」である。本人によると、作品を作るときはいつも水のイメージがあるという。

「ゆらぎ 23」 キャンバスに油彩 91×91cm 2016年 ¥200,000

Photo_3

「ゆらぎ 3」(上)「ゆらぎ 7」 キャンバスに油彩 20×20cm 2016年 ¥15,000

Photo_4

島の作品は、以前は色面を意識して空間を描くというような、いわゆる抽象画然としていたのだが、今回は画面が堅固になり、具象性を強めてきているような気がする。

「ゆらぎ 13」(上)「ゆらぎ 17」(下) キャンバスに油彩 20×20cm 2016年 ¥15,000

Photo_5

色の選び方、識面の構成が至極単純で、その分われわれの視線が容易にその中に入っていくことが出来る。

事務所内の作品。

Photo_6

「ゆらぎ 18」(上)「ゆらぎ 19」 キャンバスに油彩 10×10cm 2016年 ¥5,000

Photo_7

今週は、吉岡は水曜と金曜お休みです。島さんは土曜日、昼から終了時間までギャラリーに詰めています。

ではでは、9月の残暑にもめげないで、遊びにきてください。










| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月 3日 (土)

来週から島花梨展

学校もいよいよ始まってしまって、先生方も気が重いはずである。来週の作家、島花梨さんもその先生の一人である。

Photo

島さんはわたしが勤めていた、しいの木特別支援学校にわたしのあとに美術教員として赴任した。多摩美術大学の大学院(木嶋正吾先生の教え子である)を出たあと、会社勤めをしていたが、このままだと作品の制作も発表もできないな、と思い、教員になったわけなのだが、教員になってもやはり制作の時間は取れないのだった。今の先生方の仕事量というのは一般の人が思い描くはるかかなたにあるのである。何よりも精神的にへとへとになり、制作どころではなくなるのである。そうこうしているうちに5年が過ぎて、本当にこのままではダメだと決心して、とにかく個展をやろう!ということで、今回の展示に至ったわけなのである。

個展中でもやはり忙しいので、島さんがギャラリーに居るのは最終日の土曜日だけになりそうである。

作品については、来週紹介する。

☆展覧会

「勝又豊子展 よく見る夢-海辺・異国」

9月10日(土)-10月30日(日)

奈義町現代美術館ギャラリー(岡山県勝田郡奈義町豊沢441

トークイベント

ARTIST×CAFE Vol.62 勝又豊子

奈義町現代美術館喫茶室

9月10日(土)14:30-15:30 参加費:300円(飲み物つき)

Photo_2

「不良-思考する家」

参加作家:大川祐/菊井崇史/木原真男/倉重光則/小林誠/篠原誠司/山田和夫

9月24日(土)ー10月30日(月)土・日・月のみ開廊

13:00-19:00

Emi スタジオ(千葉県鴨川市江見東真門342)内房線「江見駅」から徒歩20分

オープニングイベント

9月24日(土)15:00-20:00

出品作家トーク

山田和夫・パフォーマンス/堀ゆかり・ピアノ/川戸郷史・歌/山田有浩・ダンス

Photo_3

「Semantic portrait」 4」

一井すみれ/大津安以/中塚亜季

9月26日(月)-10月1日(土)

Oギャラリーeyes(大阪市北区西天満4-10-18石之ビル3F)

ステップスでバイトに入っている、一井さんが参加します。

今読んでいる本は

三浦雅士 『青春の終焉』(講談社学術文庫)

Photo_4

かなり読み応えがあり、読んでいてどきどきする評論である。文学における「青春」を扱いながら、1960年代を分析し、現代のわれわれの生き方にも迫る力作なのである。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

«カラオケバトル