2020年9月18日 (金)

十河さんは水曜日から

来週の展覧会は十河雅典展ですが、水曜スタートですので、ご注意ください。月・火休みです。

9月23日(水)-10月3日(土) 日曜休廊

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「2020・77歳の自画像」と題された展覧会は、なんだかすごい迫力でこちらに迫ってきます。

十河さんは身体のことがあるので、会場には来れませんが、作品が本人に代わって話しかけてくるでしょう。

菅沼緑さんですが、今日、花巻を出発して東京に向かっているはずです。明日搬出なのですが、釘を抜いてパテで壁穴をめ埋める作業だけで気が遠くなってしまいます。搬出スタッフを3人雇いました。わたしも気合を入れないといけません。

☆展覧会

福浦利枝ジュエリー展

9/23(水)-28(月) 11:00-18:00

かぐらざか五感肆 パレアナ (新宿区白銀町1-2)

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柏田彩子展

9/27(日)-10/3(土) 水曜休廊

SAN-AI GALLERY (日本橋馬喰町2-4-1 Bakurocactus 2F)

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上條陽子展

10/3(土)-14(水) 月曜休廊

ATELIERK・K (横浜市中区石川町1-6 三甚ビル3F)

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昨日のテレビで、「秘密のケンミンショー」を見た方はいらっしゃるでしょうか?銀座の「山形田」が出ていたのです。

この情報は、山形東高の同窓会から流れてきました。冷やし肉そばを女将さんが、いつものハイテンションで紹介していて、とても楽しかったです。お店の中が何度も映っていましたが、壁に掛けられたわたしの絵も見えていて、ほお!と歓んだ次第でありました。

このあいだ、本を2冊買ったと書きましたが、まだ読んでいないのにさらに3冊買い足してしまいました。

ユルスナール 『とどめの一撃』 (岩波文庫)

アドルノ 『プリズメン』 (ちくま学芸文庫)

ポール・オースター 『リヴァイアサン』 (新潮文庫)

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少し気合を入れて読まないとどんどん溜まっていくなあ…

 

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2020年9月14日 (月)

18日ぶりの休日

菅沼緑展の動画。

撮影は寺崎誠三

https://www.youtube.com/watch?v=NlwB8uDr23I

9月13日(日)

朝夕はずいぶん涼しくなってきて過ごしやすくなってきた。

今日は久しぶりの休みである。数えてみたら18日ぶりである。

休みだった日は、搬入やら病院やらでつぶれてしまっていたのだ。

今日はのんびり過ごして休むことにする。

普通は、こういうとき映画を見に行ったり友達と飲みにいったりするのだろうが、わたしは稲毛駅前をぶらぶら徘徊するだけでわりと満足したりするのである。

駅前の蕎麦屋さんで昼食。ランチサービスのミニ丼と蕎麦のセット。丼はメゴチの天ぷら、蕎麦はもちろん盛りである。食べ終わった丼のなかに余ったそばつゆを移しかえて、蕎麦ちょこの中に残っていた葱とワサビを放り込んで蕎麦湯を注ぐ。ほとんど白湯に近い蕎麦湯を飲むのが好きです。

駅ビルの本屋に移動。小さい店なので、毎日覗いているし、買いたい本はないだろうなと思っていたのだが、2冊買ってしまった。

ダニエル・デフォー 『ロビンソー・クルーソー』(新潮文庫)

高浜虚子 『芭蕉』(中公文庫)

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虚子の『芭蕉』はわかりやすい。

ロビンソン・クルーソーは「世界一めげない男」だよ。読むしかないね。

タリーズコーヒーでアイスコーヒーを飲みながら買った本をぱらぱらめくる。

ブランカに薦められていた「セルビア人気質」の英語の本は、電車の中で読めないことがわかった。辞書を使いながらときどきメモをしたりするのは至難の業なのだ。簡単な単語が続いているとすらすら読めるが、ひとたび難しい単語が並び出すと、もうだめである。ギャラリーで時間をかけて進むしかない。辞書を引くのは面倒なのだが、嫌いではない。高校生に戻ったような気持ちになる。山形の図書館の閲覧室で、辞書を繰りながら読めたら楽しいだろうなあ。

英語の本はがんばれば躓かないで進んでいけるはずなのだが、この本は難しい単語がわりと多い。英語できないじゃん!

「自分の偏見と愚かさの新たな証しに出会うのは、いつだっていい刺激だ。自分ではわかっているつもりの半分もわかっていないことを知るのはいいものさ。」 (ポール・オースター『オラクル・ナイト』)

一昨日の金曜日だが、ブランカにギャラリーに来てもらった。ブランカ論を書くためのインタビューである。いろいろな質問をぶつけた。どうして大学で日本語学科を選んだのかとか、何時から小説を書き始めたのかとか…

好きな作家は誰?という質問に彼女は即座にナボコフと答えた。

おお、ナボコフ…

わたしは「ロリータ」はなんとか最後まで読んだ。他の本も何冊か手をつけたが全部途中でやめてしまった。難しいのである。

そうそう、ナボコフは難しいのよ。でもひょっとしたら訳がよくないのかもね。ナボコフの文章は本当に美しいよ。

そうだ、ナボコフが登場する小説があるからあとでメールで送るね。短いからすぐ読めるよ。

その日のうちに小説は届いた。プリントアウトしたら7枚だった。「台風」という小説。ちょっとは知られた小説家が、図書館に通い、目をつけた女の子を誘惑して一時の情事を楽しむ。その日の女の子は本棚の前で本を選んでいた。見るとナボコフだった…というような展開で、よくまとまった話だった。これは芥川賞かなんかをとった小説家が軽く書いたものかなと思い、ブランカに誰の小説?と訊くと、

「私」

という答え。ひえー!すごい。なにがすごいって、内容が日本人でしか書けないようなディテールだらけなのだ。ブランカはすでに小説を日本語で2冊出しているが、うーん、腕を上げたなあ!と思った。

ブランカ論は今週中に書き上げよう。

 

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2020年9月12日 (土)

DM(案内状ハガキ)のデザイン

初めてニューヨークで個展をやったときに、ギャラリーに案内状ハガキを作ってもらった。しかし、ニューヨークに知り合いもいないので、ハガキは日本の知り合いにしか配れなかった。ギャラリーからもそれほどたくさんは送っていないはずだ。初めてで知り合いもいないから誰も来ないのでは、と心配していた。ギャラリーはメールでいろんな人に知らせてくれたり、知り合いの作家が友達に声をかけてくれたりしたこともあってか、パーティーの日には、なんと100人くらいのお客さんが来た。ギャラリーと友達からのお知らせだけで100人も来るはずはない。あとで聞くと、ニューヨークではみんなネットの情報を見て、面白そうな展覧会があったら見に来るそうなのだ。だから、ニューヨークではハガキはあまり有効ではなく、ネットに力を入れている。

日本ではどうか。逆である。ネットで流してもそれを見る人が多くても、実際にギャラリーに来る人は少ない。見るだけなのである。実際に来てくれないのなら、いくら「いいね」をもらっても意味がない。ギャラリーに来るお客さんはほとんどは、手にハガキを持ってギャラリーに入ってくる。みんなハガキをもらったから来るのである。日本では案内状ハガキが有効であり、大切なのだ。マスコミや評論家もみんなハガキ(とその作品)を見てギャラリーに来るのである。だから、ハガキのデザインも大切なのである。

ハガキのデザインで気になっていることを少し書いてみたい。

①オモテとウラ

基本的なことだが、ハガキにはオモテとウラがある。どちらがオモテでしょうか?

切手を貼って宛名を書く面がウラだと思っている方がいると思うのだが、じつはこちらがオモテである。で、作品写真などが印刷されている面がウラなのである。これを知らない人がわりと多い。

デザイナーとやりとりするときは、間違わないように、切手を貼る面を切手面(宛名面)、写真のほうを写真面と呼んでいる。

②縦と横

切手面が横なのに、写真面は縦のデザインのハガキをよく見かけるのだが、これがとても気になっている。縦と横はそろえる、というのはデザインの基本であるわけだが、それができていない素人さんが多い。デザイナーに頼むのではなく、作家が自分でデザインしているからなのだろうか。

それにしても、作家、デザイナー、ギャラリーのどこかでチェックが入るはずなのに、こういうちぐはぐなハガキができてしまうというのはどういうことなのだろうか。

こういうハガキをもらっても展示を見に行く気にならない。

ハガキではこういうふうに間違っているものをよく見かけるのだが、A4サイズのチラシでは、こういう間違いをしているものはない。これも不思議である。

③英語

これは決まりではないが、切手面には日本語で案内を載せて、写真面はすべて英語で表記をするというやり方をStepsではしている。英語表記をするのは、そのハガキが海外に渡ることがあるからである。また、日本に居る外国人にもわかるようにである。日本語だけの案内状は海外に行ったら意味をなさないのである。作家の名前なども、英語で表記されていると、漢字の読み方がわかって便利である。

例えば、十河雅典という作家の場合、英語でSOGO Masanori と書いてあると、へえ、そごうって読むんだ、とわかるわけである。

また、ニューヨークで申し訳ないが、海外の場合、写真面には文字を入れないことが多い。作品の写真だけで、あとはいっさい文字を入れないのだ。この場合、文字はすべて切手面に集める。これはこれでかっこいいよ。

④「展」

展覧会のDMは個展の場合、上楽 寛 展 というように「展」という文字が入るのだが、Stepsでは、開廊後しばらくして、「展」という文字を入れるのをやめた。

理由1:ギャラリーはそもそも展覧会をやるスペースなので、展という文字を入れなくても展示をやるに決まっているからだ。わざわざ入れる必要はない。

理由2:海外の展覧会の案内状にも exhibition という文字はいっさい入っていない。作家の名前だけをドンと載せるのである。

理由3:かっこいい。

そのほかに、2人展とか3人展などという書き方もしない。二人の名前が書いてあったら2人展に決まっているし、3人の名前があったら3人展なのである。

36人の場合、36人展とは書かないよね。

ギャラリー以外での展覧会の場合。たとえばなんとか文化センターとか、なんとか公園とかが会場である場合は、逆に「展」と入れたほうがいい。普段展示をやっていないところでは展覧会であることを知らせたほうがいいだろう。

⑤作家名の英語表記

名字と名前の順番である。

名字を先にして名前をあとにする書き方をするひともわりと増えてきたが、名前を先にして名字が後、というのもまだ多い。

名字・名前の順番で書きましょう、というのがわたしの言いたいことである。

名字・名前の順番で表記するのは日本の伝統・文化であるわけで、それをわざわざ欧米に合わせる必要はない。

2002年、文部科学省は、学校の英語の教科書で、日本人の名前を書く場合、名字・名前の順番で表記するようにという指示をした。これも、自国の文化を大切にすることが真の国際化であるという考え方に基づくものである。

リー・ウーファンがアメリカやヨーロッパで個展をやったとき、ウーファン・リーとはいわず、作家名はリー・ウーファンだった。

アメリカのトランプ大統領は、習近平のことを、キンペイ・シューとは呼ばない。ちゃんと、シュー・キンペイと言っている。金正恩もジョンウン・キムではなく、キム・ジョンウンと言っている。

しかし、アベ・シンゾーのことはシンゾー・アベと名字と名前をアメリカンスタイルにする。

なぜか。

日本をアメリカの属国とみなしているからだ。

じつは、ギャラリーでは、名字・名前の表記をしようという動きが、ずいぶん前からあった。たぶん50年くらい前から。今は気にする人が減ってきたかもしれない。

これは新潮文庫の『人とつき合う法』である。著者は河盛好蔵。

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左上に名前が見える。

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もっと近づくと英語表記があるのがわかる。

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新潮社は昔から、こういうふうに、名字・名前で表記している。

Steps では、名字を大文字にして、名前を小文字にすることが多い。

KAWAMORI Yoshizo

のように。これは、大文字が名字ですよということを表わしている。これは決まりではないけどね。

〈終了〉

 

 

 

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2020年9月11日 (金)

略歴の書き方

今から20年ほど前のことになるが、多摩美術大学主催の TAMA VIVANT という展覧会があり、誘っていただき出品した。カタログも作ってくれた。カタログの中には、作品写真と批評のほかに作家略歴も載せる。で、参加作家は略歴を提出するわけだが、作家によって書き方が微妙に違う。みんなてんでんバラバラではしょうがないので、教授の海老塚耕一氏が、こういう書き方をします、という基準を作って統一した。その基準がとてもわかりやすかったので、これから書く「略歴の書き方」はそれを下敷きにしていると思っていただきたい。

書きかたに「決まり」のようなものはないわけで、自由なのであるが、やはり一定の模範のようなものがあったほうがいいのではないだろうか。

①略歴の量

略歴といってもこの場合は、美術作家の展示歴であるわけで、誰々に師事とか、作風の変遷とかそういう余計なものはいらない。生年と出身地、学歴、展覧会があれば十分である。

ところがですね、大学を出たばかりで、あまり展覧会に参加してない若者は、展覧会歴が1行か2行くらいしか書けないわけで、なんか「寂しい」わけですよ。で、早く立派な略歴にしたいとか思ったりするのです。ほう、あのギャラリーで個展をやったんですね、とか、すごい企画に選ばれたんですねとか言ってもらいたかったりするわけです。わたしも、早く個展の数を増やしたいとか、今から考えるとどうでもいいことで焦っていた。

略歴の「量」はどうでもいいと最近は思うようになった。

若い人の略歴はA4の紙の上の方にちょこっとだけ書いてあるのだが、今、わたしはこれが羨ましい。A4紙の下はほとんど空白なわけだが、ここにはまだ書かれていない「未来」があるのである。つまり、「若い」ということだ。夢と希望がある。逆に、略歴の量が膨大になっている作家もいる。すごいといえばすごいのだが、皮肉な見方をさせてもらうと、「若くない」ということになる。未来のための余白はなくなりつつある。寂しい。

略歴の分量が少ないっていうのはいいことなのである。

②出身地

最初の行は、1956年 山形県生まれ (吉岡の場合) というふうに「生まれ」と書くわけだが、作家の中にはこう書きたくない人もいる。どういうことかというと、たとえば東京で生まれたが、0歳のときに家族が長野県に引っ越して大人になるまで過ごした。自分の故郷は長野である。略歴には「長野」という地名を入れたい。こういう場合は「長野県出身」と書けばいいのである。

③学歴

普通は最終学歴を書く。「東京藝術大学卒業」というふうに書くのである。

高校を書いてはいけないの?

普通は書かない。

しかし、書いたほうがいい場合がある。自分の出身地(とくに地方)で個展をやる場合とかは、書いた方が、へえ〇〇高校を出たのか、と興味をもってくれるはずである。地元の新聞とかテレビも取材してくれるかもしれない。

大学中退の場合はどうか。

書いてもいいが、書かない方がいいかと思う。特に海外では、中退のイメージがよくない。

日本だと、東京大学中退と書くと、へえ、東大に入っただけでも凄いと評価されるのだが、海外では大学に入るのは卒業することに比べると簡単なので、入学したことは評価されない。卒業して初めて認められるというわけだ。中退と書くと、途中でギブアップしたのね、としか見られない。

④個展とグループ展

若い人で展示歴が少ない人はあまり気にしなくていいのだが、ある程度展示歴が溜まってくると、展覧会がごちゃごちゃしてくるので、個展とグループ展を分けたほうが良い。

〈個展〉

〈グループ展〉

と別に書くのである。

〈主な個展〉、〈主なグループ展〉と書く場合もある。これは展覧会の数が多すぎる場合に、展覧会のいくつかを省いて書くのである。だから「主な」と書くわけなのだ。この時にどの展覧会を抜くのかという問題にぶちあたる。つまり自分にとって大切な展覧会とはどれだったのかという判断を迫られることになる。

カタログとかチラシを作るときに、略歴を10行でお願いしますとか言われることがある。そういうときのためにも、自分の「主な」展覧会を選んでおいたほうが安心かもしれない。

⑤展示会場と所在地

どこで個展やグループ展をやったのかというときの書き方である。ステップスの場合は

個展 (Steps Gallery/東京)

と書く。(Steps Gallery/銀座)とは書かない。東京だけでいい。もし銀座と入れるなら、中野区野方とかも書かなければならなくなる。銀座の前に中央区も抜けているではないか。

とくに都区内の場合は「東京」だけでいい。たとえば八王子はどうなるのか。このへんはグレイゾーンである。八王子でも「東京」で大丈夫であるが、八王子を入れたかったら、(〇〇ギャラリー/八王子市・東京)となる。

東京以外はどうか。たとえば水戸ならどうか。(アートワークス・ギャラリー/水戸)というふうになる。水戸に市をつけて水戸市とは書かない。なぜかというと、水戸は県庁所在地だからである。全国の県庁所在地(府庁、道庁も)に会場がある場合は、市を省く。それ以外のときは(〇〇市・〇〇県)と書く。

海外の場合はどうか。これは、その国の首都で展覧会をやった場合は、国名を省く。(四面空間画廊/北京)と書いて、中国とは書かない。首都以外の場合は、都市名と国名を入れる。(クンスト・ラウム/ブレーメン・ドイツ)となる。首都でなくても有名な都市なら国名を省いてもいい。(Caelum Gallery/ニューヨーク)と書くわけである。

首都でもほとんど知られていないところとかだったりする場合は国名を入れたほうがよいだろう。

 

以上

さらっと書くつもりだったが長くなってしまった。

明日は案内状について。

 

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2020年9月10日 (木)

レクチャー

ギャラリーでは、今までいろんなイベントをやってきたが、「コロナ」で開催が難しい状態になってきた。

トークショー、パフォーマンス、ダンスなどもできないし、パーティーもなかなかねえ……今年はギャラリー忘年会もできないということになるだろう。

わたしは何度かレクチャーをやってきたが、これも今は無理だろう。で、ちょっと考えたのだが、今までやったレクチャーの中から少しだけ抜き出して、ブログで紹介しようと思う。2つだけ。「略歴の書き方」と「DM(案内状)のデザイン」。これは「展示のコツ」と「プロになる」というレクチャーの一部である。

明日 「略歴」、明後日 「DM」についてかいつまんで書くことにする。

『生物はなぜ誕生したのか』 読了。面白かった。二人の著者は、地球の生物は火星から来たという論を繰り広げるところが特に面白い。最後のページに印象深い言葉が記されてあった。

「生きるとは変化することである。」

「生き延びることが、紛れもなく私たちの遺伝子に刻まれている。」

☆展覧会

甲斐 千香子 展

9月23日(水)-10月4日(日) 月・火休廊

Gallery TK2 (日本橋久松町4-6 杉山ビル 4F)

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2020年9月 8日 (火)

ドーナツ・ココナツ・ピーナツ

菅沼緑さんの搬入は、結局、日曜日と月曜日の2日間かかった。

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1500個の小品はやはりステップスの壁には入りきらず、800~900個というところかな。それでも多い。

壮観である。

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緑さんは、今週は土曜日までこっちに居る予定なので、会いたい方は今週おいでください。

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事務所もいっぱい。

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壁にとりつけてある鮮やかな色の大作がど迫力である。

これは、中が空洞で、木の骨組みがあり、その上に板を何枚も貼りつけて、磨いて作ったものである。

「カタチ ー ドーナツ」 木にアクリル 2020 ¥500,000

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「カタチ - ココナツ」 木にアクリル 2020 ¥500,000

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「カタチ - ピーナツ」 木にアクリル 2020 ¥500,000

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緑さんはへとへとである。(右)

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岩手から軽トラを飛ばして、仮眠をとったあと、すぐにギャラリーに来た。軽トラには冷房がないそうである。

撮影も自分で行う。

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3点の、ドーナツ・ココナツ・ピーナツが、油絵だとすると、周りに散らばしてある小品は、鉛筆デッサンというところだろうか。

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そっけなく、粗っぽく作ってあるようだが、実は細かい配慮がゆきわたっている。

緑さんの頭の中を想像することができるようである。

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「カタチ(小品)」 木 サイズは20cm以内 各¥5,000

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小品は「お持ち帰り」できます。

まだまだ暑いですが、本物を見に来てください。

9月19日(土)まで。

 

 

 

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2020年9月 5日 (土)

菅沼緑展は火曜日から

来週は菅沼緑展ですが、8日(火)スタートになりますのでご注意ください。月曜は休廊です。

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わたしは作品がたくさんあると聞いていたので、おそらく100点あるいは200点かもと思い、世界堂で作品用の数字シールを買ってきた。数字は100までしかないので、白いシールと黄色いシールを買った。200点以上の場合は、またなにか考えなければならない。

緑さんから電話があったので、作品は何点くらい?と訊くと、「1500」と言う。センゴヒャク!?

ありゃまあ。小さい作品ばかりというのだが、それでも1500は大変である。

急遽、搬入バイトを2人雇った。

数字シールは使えない。

シンキングタイム……。

えーっとね、こうしましょう。作品は1点5000円くらいだそうだから、購入希望者がいたら、お持ち帰りしてもらう。即売会ですね。で、持ち帰った作品があったスペースに数字シールを貼っておくのである。で、数字といっしょに購入者の名前を記録しておくのだ。100点売れても1500-100=1400 なので、大勢に影響は無い。数字シールも間に合うだろう。

今日は金澤麻由子展の搬出で、これを1時間以内で終らせなくてはならないので、大忙しになる。

明日のろくさんの搬入も、たぶんへとへとになるだろう。

休みがほしい。

昨日、浜田浄が来た。階段も平気みたいだった。

金澤麻由子との会話が可笑しい。

「きみの作品はすごいけど、きみ本人もすごいね」

「きゃはははは!」

「この犬は何ていうの?」

「パグです。昔、大学生のときに住んでいた家の大家さんが飼ってたんです」

「そのときからパグにつきまとわれたわけだ」

「はい」

「男にはつきまとわれなかったの?」

「きゃははは!」

浜田浄は大丈夫である。

 

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2020年9月 3日 (木)

宮田徹也の本

とりあえず批評本を出版したということで、本人でないのに、わたしはなんだかほっとしている。よかったねえ!

宮田徹也 『芸術を愛し、求める人々へ』 (論創社) ¥1,800+税

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一言でいうと、ずいぶん欲張った内容である。多岐に渡る議論がこれでもかという感じであふれている。

もうひとつは「宮田徹也にしては」とても分かり易く丁寧に書かれているということかな。

「創造者の社会的役割と場所」、「近代を知る」という章では価値観の変動、相対性理論など、少し難しそうなところもあるのだが、じっくり読むと、スルメのようにじわじわと味が出てくる。

わたしが注目したのは、第二章の「作品の本質と制作の根源。だれのための制作、自分とは」と「制作の欲求」、「制作の動機」などの項目である。

なぜ、制作するのか、という非常に微妙で繊細なところに踏み込んでいる。作家にとってなぜ作品を作るのかという問いに対する答えは、十人十色であり、みんなちがってみんないい、というところなのだが、一番基本的なことは、「やらざるを得ない」ということ、それと「楽しい」ということなのだ。昔、サマセット・モームの『月と六ペンス』から引用したように、作品を「作っている」のではなく「作らされている」という感覚なのである。絵を描くのは水に落ちたと同じことで、落ちてしまったという自覚なのである。水に落ちたら、泳ぎが上手とか下手とか言っている場合ではない。どんなことをしてでも泳がなければ死んでしまうのだ。なぜ制作するのかという問いではなく、作家にはなぜ止めないのかという疑問をつきつけたほうがいい。

いずれにしても、宮田は批評側ではなく、制作する側に立とうとしているという点が「えらい」のである。

読んでみてください。

来週ごろから、ステップスでも購入できるようになります。

☆展覧会

「浜田 浄   記憶の地層 -光と影ー」

9月19日(土)-10月24日(土)

11:00-19:00

√ K Contemporary (新宿区南町 6)

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ことしの3月に加島美術がオープンしたギャラリー。原口典之の次に展示をするのが浜田浄である。

ペースメーカーを入れたばかりで大丈夫なの?と訊くと、ぜんぜん平気だそうである。

9月22日にスペシャルトークということで、秋元雄史と福住廉との鼎談があるのだが、これはすでに予約がいっぱいだそうである。

 

「須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり」

10月10日(土)-12月6日(日) 火曜休館 (11/3は開館、11/4は休館)

10:00-17:00 入館300円

多摩美術大学美術館 (多摩センター駅から徒歩7分)

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須藤さんは昔銀座でギャラリーをやっていたコレクター。この展覧会は須藤さんのコレクション展である。

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2020年8月31日 (月)

さすらいのルーロット

MATSUO Yuki 展の動画です。

撮影は寺崎誠三。

https://www.youtube.com/watch?v=e0_oanmyU0I&feature=youtu.be

さて、金澤麻由子展ですが、今回は 『さすらいのルーロット』 という絵本の原画展です。単独で出版した絵本はこれで4冊になりました。初めての「猫」です。原画のほかに、原画と似た作品と、大量の「パグ」 作品を展示しています。

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ルーロットというのは移動式のチャペルの名前です。ここでいろんな人(動物)たちが結婚式を挙げるのです。チャペルには車輪がついていて移動するのですが、これを引く人はいません。ルーロットが自分で動くのです。ルーロットは喋ることもできます。

猫のカップルが結婚式を挙げるために、ルーロットを呼びます。猫は菜の花畑で結婚式を挙げたいというので、菜の花が咲くまでに種を撒いて待つことになります。

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ところが、菜の花はなぜか咲いてくれないのです。で、友達の動物達に頼んで、菜の花を持ってきてもらい、無事に結婚式を挙げることができるというお話なのです。

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「幸せの時間」 紙に水彩 26×32cm 2020 ¥29,800

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このお話は、実は、金澤麻由子自身の結婚式をモチーフにしています。金澤は絵本と同じように菜の花畑で結婚式をやったのです。菜の花が咲かずに、足りないので、近所の農家の人たちに菜の花を持ってきてもらったそうです。新聞にも取り上げられました。

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事務所にはパグの絵が飾ってあります。40点!これまでの個展で事務所に飾った作品の最多数記録です。

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「ぼくのこと?」 紙に水彩 23×18cm 2020 ¥9,800

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「ポワン」 紙に水彩 25×50cm 2019 ¥29,800

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ペットボトルバッグなどの小物もたくさん用意してあります。このバッグは¥1600 です。

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金澤は絵本作家であると同時に、現代美術作家としても活躍しています。というか、もともと映像作家であり、2009年の笠間でのArt Cocktail 展にも参加しています。

これは、2014年の、東京都現代美術館で開催された 「ワンダフルワールド」に出品した、巨大な映像作品。

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金澤麻由子展は9月5日(水)まで。

 

 

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2020年8月29日 (土)

金澤麻由子は明日から

金澤麻由子展は、いつもと違い、明日からのスタートになりますので、よろしくお願いします。

8月30日(日)-9月5日(土)

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ギャラリーに絵本の原画、事務所の壁には「パグ」の絵を並べます。さっき大きな段ボールが13個届いた。搬入はかなりたいへんだろうな。

金澤は毎日在廊します。

「アートコレクターズ」から9月号が届いている。

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立体アートの特集である。しかも「売れてる!!」という枕詞がついている。ここにわたしのこの間のインスタレーションを載せてくれた。

わたしは、立体じゃないけど…と言ったのだが、編集者は「いや、立体です!」と言い張ってこうなったのである。

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大勢の立体作家と共に載っている。

「売れてないけど…」

という問いかけには、編集者は無言。

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でもまあ、載せてもらってありがたい。

他の作家の略歴をチェックした。生まれた年を調べると、むむむ!わたしがいちばん年を取っている。そうだよね、60を過ぎたらベテランなわけよ。ベテランてもの悲しい。

8月28日(金)

高橋ブランカが、個展のDM打ち合わせに来廊。ビールの差し入れあり。

12月の個展のDMの作りについて打ち合わせ。文章も入れるのだが、セルビア語ってちゃんと入るのか心配。

ブランカは、事務所にある本棚を見て、1冊抜き出して、

「吉岡さん、これすごく面白いから読んだほうがいいよ」

という。英語の本である。

Momo

こんな本あったっけ?たぶん誰かにもらったんだろう。中を見るとサインがあって、ミリツァと書いてある。そっか、ミリツァにもらったんだ。

Momo Kapor 『A Guide to the Serbian Mentality』

セルビア人気質ということか。

この作者はね、最初絵描きだったの、途中から作家に転身したのよ。

英語で、難しそうな単語はそれほど無いようだから、辞書を片手に読んでみるかな。今読んでいる、オースターの『幻影の書』と、『生物はなぜ誕生したのか』が終ったら読もうかな。まてよ、宮田徹也の本も読まなければならない。

宮田徹也はようやく本を出したのだ。

『芸術を愛し、求める人々へ』 (論創社/1800円+税)

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この本については、来週、わたしの書評といっしょに紹介する。

閉廊時間ぎりぎりになって女性が一人入ってきた。

松尾さんのお知り合いですか?と訊くと、いいえ、いい展覧会だから見ておいたほうがいいよと言われて来ましたと言う。

へえ!そうなんだ。事務所のほうの作品も見てもらっていたら、私、マエモトショウコと申しますと言う。

え!?前本さんてあの前本彰子さん?

私のことなんて誰も覚えていないでしょう。

いやいやいやいや、もちろん知ってますよ。

前本彰子といえば、ドンゴロス(だったっけな?あやふや)を使って巨大なドレスを作って華々しくデビューし、20代ですでに「大物」だった。私と同じくらいか少し下の年齢だと思う。細々と作品を発表していたわたしからは、眩しい存在だった。

で、わたしは、自己紹介がてら、自分のカタログと、去年のロスでのグループ展のカタログを差し上げた。それを見て、

え?吉岡さん?あなた吉岡まさみさんなの?という

はい、知ってるんですか?

知ってるわよお。昔話ししたことあったじゃない、何回も。

え?そうでしたか?

憶えてない…

なんか記憶がぶっ飛んでいる。

いつからギャラリーやってんの?え?10年?すごいじゃん。

私もね、お店始めたのよ、反対されながら。小物を作って売ってるの。週末だけ開くの。高円寺よ。

ストロベリー・スーパーソニックという名前らしい。

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やってみると商売って大変よねえ。

今度、ギャラリーから案内状送りますから、住所書いてください。

それを見ると、木更津市とある。そうそう、前本彰子は木更津に住んでるんだよねえ。え?なんでおれそんなこと知ってるんだろう?昔交流があったのかなあやっぱり。

いやあ、思いがけず面白かった。

 

 

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