2022年9月29日 (木)

怒涛の山形

9月27日(火)

まずは歯医者さんから。

いつもの治療だが、「きれいになりましたね」ということで、穴を塞ぐ作業に入る。

「まだ頑張れますか?」

というので

「いけます」

と答えた。

次は女子医大へ。血糖値センサーをはずす。前回は「失敗」だったが今回は大丈夫だった。14日間の「活動」と「食事」のメモを看護師に手渡して終わり。今日は診察も、会計もないので、そのまま病院を出て眼科へ。ちょっとした開放感を味わいながら新宿へ移動。眼科で目薬の処方箋をもらい、2週間後の診察予約を入れる。薬局に行く前に病院のあるビルの隣のビルにあるカフェ「ピース」に入ってアイスコーヒー。前にも書いたが、ここは全面喫煙可の店である。煙草を嫌う人は入れないね。で、店の中はどんな感じなのかというといつも「満席」である。ここで煙草が吸えるということを知っている人が集まってくるわけであるな。わたしも唯一空いている席を見つけて坐わり、血糖値センサー取り外し祝いの一服をたしなむ。

9月27日(水)

9時半の新幹線で山形へ。実家売却の本契約である。契約中にお腹が空いて低血糖になったらいけないので、お弁当を買って乗り込む。オーソドックスに幕の内弁当を選ぶ。幕の内弁当ってなんかいいよね。安心して箸を動かすことができる。

13:00、きらやか銀行内で契約。実家を買ってくださった方と書類を交わす。ハンコをいっぱい押す。不動産屋さんと司法書士が同席。支払いなどの細かい点を確認して、30分くらいで終了。実家購入者のTさんは、お土産にコンニャクをくださる。コンニャクの詰め合わせみたいだ。この間わたしが羊羹をお土産にしたので、そのお礼らしい。私の母は、羊羹とカステラが大好きなんですと言う。今度はカステラを送らなくてはならないだろう。不動産屋さんの車で市役所まで送ってもらう。母親の住所変更をしなくてはならないのだ。窓口で申し込みをしたら、いろいろな書類を用意しなければならないことがわかり、今日のところは諦めて出直すことに決めた。疲れちゃったんだもん。

駅前へ戻り、駅ビルの中の蕎麦屋さんに入るが、店内はガラガラでテーブル席も全部空いていたのに、カウンターへどうぞと言われムッとしたので、じゃやめますと言って店を出た。

駅前をぶらぶらしてラーメン屋さんを見つけたのでラーメンを食べる。すごく美味しいわけではなかったがまあまあだな。本当に美味しいラーメン屋さんは駅前にはない。

ミスタードーナツがあったので、アイスコーヒーを飲むことにする。アイスコーヒーだけではなんだかな、と思い、エンゼルフレンチも頼んだ。アイスコーヒーを載せたトレーを席まで運び、テーブルに置こうとしたら、アイスコーヒーがズルズルと滑って倒れてしまう。アイスコーヒーのすべてをテーブルと床にぶちまける結果となってしまった。店員さんは、そのままでいいですよと言って片づけてくれ、わたしは隣のテーブルに移動。アイスコーヒーも新しいのを持ってきてくれる。申し訳ない。疲れてるんだわ。

帰りの新幹線ではどっと疲れが出た。ビールなんて飲む元気はないな、と思ったが、一応買っておこうと思い、1缶購入。とても飲めないと思ったのだが、口をつけてみると意外と喉に流れていき、米沢に着く前に全部飲んでしまった。

いやはや、疲れ果てた昨日であった。

今日はどうかというと、やはりまだ疲れているのだ。

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2022年9月26日 (月)

小林誠展スタート

今日から小林誠展。

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土曜日の搬入は勝又豊子、倉重光則の他に田崎亮平も来てくれた。

展示作業はほとんど吉岡がやった。

倉重はライティングをがんばっていた。

早く終わったので、みんなでビールとワインを飲む。

事務所の2点はこんなふうに意表をついて縦に並べてみた。

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「the way the fish go(go south or north)」 キャンバスにアクリル・油彩 73.0×100.0㎝ 2022 ¥300,000

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以前の小林作品は幾何学的に計算された図形という印象が強かったが、今回は思いついたまま自由に描いているような気がする。

作家本人に訊いてみると、

「いや、きっちり計算した形なんだよ」

と言う。

でも見る側が、とても楽に鑑賞できるように思うのだ。余裕が出てきたと見るべきか。

「the way the fish go(go both ways) キャンバスにアクリル 90.0×140.0㎝ 2022 ¥500,000

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「the way the fish go(go this way)」 キャンバスにアクリル 90.0×140.0㎝ 2022 ¥500,000

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問題の「fish」だが、よく見ると確かに魚が群れをなして泳いでいるのがわかる。

純粋に抽象画だったものにいきなり具体的な形が入ってきているわけだが、その大胆さにおそらく作家は気づいていない。

まあ、「流れ」を描きたかったのかもしれない。

「the way the fish go(with eagle rays)」 キャンバスにアクリル 27.0×27.0㎝ 2022 ¥50,000

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「the way the fish go(school of fish)」 キャンバスにアクリル 27.0×27.0㎝ 2022 ¥50,000

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「school of fish」ってメダカの学校かな?

小林さんは(火)ど(土)以外は在廊予定です。

吉岡は明日と明後日はお休みします。

明日は病院のはしご。歯科で治療をしたあと女子医大に行って血糖値のセンサーをはずす。嬉しい。やっと解放される。そのあとは新宿の眼科に行き目薬を処方してもらい、診察の予約。

明後日は、また日帰りで山形へ。実家売却の本契約。疲れるなあ……

帰りの新幹線でビールを飲むしかないね。

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2022年9月24日 (土)

魚の道

来週は小林誠展。10月8日まで。

今日搬入であるが、作品は全部で6点なので、わたし一人でも30分で終わると思うのだが、倉重光則が手伝いに来るという。お手伝いが必要な作業ではないので、来てもらう必要はないし、たぶん来てもやることはない。ビールやウィスキーでも飲んでてもらおう。いつも小林さんに自分の搬入を手伝ってもらっているので、ここは手伝いに行かなくちゃと思っているのだろうな。

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タイトルが「the way the fish go」。魚の道?

どういうことかよくわからないが、今日訊いてみよう。

☆山崎佳代子 朗読会

山崎佳代子の詩の朗読会は10月28日(金)ということになった。19:00~、菅沼緑展のときである。詳しいことは、決まったらまたお知らせします。

本を読んでいて、面白い、と思うことは何回もあるが、救われたと思うことは少ない。

ウエルベックの小説には救われることが多い。『セロトニン』もそうである。

前にも書いた覚えがあるが、ウエルベックの人生に対する基本的な姿勢は「ぼくはこの世界が嫌いだ」である。世界が嫌いだを基調とする小説に救われるというのも変なのだが、実際に元気をもらえるのでしょうがないのだ。

ちなみに、ポール・オースターの世界観は「このけったいな世界が転がっていく」である。

まだ途中であるが、目についた箇所をちょっと書いてみる。

「ぼくはその養鶏場を熟知していた、巨大な養鶏場で、三十万羽以上の鶏がいて、卵はカナダからサウジアラビアにまで輸出されるが特に不潔なことで悪評高く、フランスでも最低の場所の一つで、ここを見学した者は誰でもネガティヴな見解を下していた。高所から高光度のハロゲンランプで照明を当てた倉庫のような場所で無数の鶏が生き残ろうともがき、詰め込まれている鶏同士が重なり柵はなく「直飼い」で、羽がもげ、肉がこそげ落ち、肌は真っ赤になり、ワクモに血を吸われ、死んだ鶏の身体が朽ちていく中で暮らす、最長でも一年という短い一生を、一瞬ごとに怯えて鳴いているのだ。もちろんもっとましな養鶏場でも状況は変わらず、最初に我々を驚かせるのは絶え間のない鳴き声、鶏が向けてくる絶え間ないパニックの目つきであり、理解しがたいという視線だ。鶏たちは哀れみを求めない、それは不可能だろう、でも鶏には分からないのだ、どうしてそんな状況で生きなければならないのかが。」

「眠りと恋愛を比較してもそれほど間違いではないと思う。愛はある種二人で見る夢のようなもので、確かに個人で夢を見る時間もあり、巡り合わせとすれ違いの小さい遊戯はあるものの、愛がぼくたちの現世での存在を耐えられるものにしてくれる、本当のことを言えば、それしか手段はないのだ。」

 

 

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2022年9月22日 (木)

二重まぶた

昨日は女子医大眼科の診察。

視力検査のあと、いくつかの検査が続く。

待ち時間にウエルベックの『セロトニン』を読む。面白いので、待ち時間が気にならない。

最初の診察で、ドクターが逆さまつげを見つけて

「抜いていいですか」

というので「お願いします」

と答える。

二診の豊口先生にまぶたの手術を勧められる。

「逆さまつげは角膜を傷つけるからねえ…今は抜くと元通りになるからいいけど、ひどくなると治らなくなるよ」

「はい」

逆さまつげは眼圧を抑える目薬が原因である。わたしはコソプトとグラナテックを使っているが、たぶんグラナテックのほうが原因だろう。

手術は二重まぶたの手術くらい簡単だと説明されるが、わたしは二重まぶたの手術をやったことがないのでわからない。簡単なんだから入院とかしなくてもいいんだろうな。

「そのうち考えましょうね」

「覚悟しておきます」

先生はわたしの腕を見て

「それなに?」

と言う。

「血糖値を測るセンサーです」

「へえ!そうなの?センサーって、腕にバンドをぐるぐる巻くんじゃなかった?」

「今はこんな感じです」

「シャワーとかは?」

「大丈夫です」

先生のイメージしているセンサーは20年くらい前のものだろう。

「ところでA1cはいくつ?」

「このあいだ10を超えたんですよ」

「ええー!!」

「急に高くなったんです」

「糖尿は三浦先生に診てもらってるのよねえ」

「はい」

「三浦先生って教授になったんじゃなかったかしら」

話題はズレていく。

薬局で目薬をもらってすぐに帰途につく。帰りの電車でウエルベックを読み進める。冒頭はこんな感じで始まる。

「朝五時、時には六時ごろぼくは目を覚ます。一日で一番辛い時間帯、最も薬を必要とするときだ。起きて最初にする仕草は、電動コーヒーメーカーのスイッチを入れること。前日、コーヒーメーカーに水とコーヒー豆を挽いたもの(豆のブランドはマロンゴ、昔からコーヒーには割とうるさいのだ)を入れたフィルターを設置しておく。コーヒーを一口飲んでから初めてタバコに火をつける。これは自分だけの規則で、これさえうまくいけば今日一日はまず大丈夫と思え、それが自分の気持ちの拠り所になっていた(電動だと早くコーヒーが淹れられることをここに白状しておく)。一服吸うとたちまちにして緊張が和らぐ、衝撃的といってもいい効果だ。ニコチンは完璧なドラッグだ、悦楽をもたらしはせず、タバコが切れたと身体が感じた時、その要求を満たしてくれる、ただそれだけのシンプルでしぶといドラッグなのだ。」

ウエルベックの小説の主人公はみんなヘビースモーカーである。ウエルベック自身もかなり吸うのではないかと想像する。

このあと日本人のユズと別れて「蒸発」することになっている。面白くなっていくなあ。

ところで、わたしは作品制作でいよいよ彫刻刀を使った彫りに入った。ずっと先延ばしにしていた。上手くいくかどうか心配だったからである。何回も練習してようやく本番に入る。

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定規を置く場所や、力加減がやっとわかってきた。

これからしばらくは彫刻刀作業になる。18点ある。今年いっぱいには終わりたいなあ。

 

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2022年9月17日 (土)

さよなら夏

今日は9月の17日だ。もちろん夏は終わっている。しかし、暑さだけはまだ夏のままなので、まだ夏だよなあ、と思いながらも、西瓜のことを考えると、やはり夏は終わってしまったのだなあと判断せざるを得ない。もう西瓜は終わってしまった。今年は尾花沢西瓜をたくさん食べた。ずっと食べ続けたが、もういいかなという気分になっている。だってもう秋だから。トウモロコシも枝豆ももう終わりだね。枝豆は山形のだだちゃ豆がやはり美味しかった。素麺ももういいかなあ…

こうやってまた1年が過ぎていくのである。

これから美味しいのは梨である。西瓜の次は梨なのである。

林檎も好きではあるのだが、林檎って新鮮でないと美味しくないよね。林檎は獲れたてを食べたいが、店頭に並んでいる林檎はたいてい日にちが経っていて味がぼやけている。

米沢から送ってもらう獲れたて林檎を待つしかないのである。

あーあ、さよなら夏よ。また来年!

外岡秀俊の 『北帰行』を読み終えて、解説を読んでいたら、ん?なになに、という箇所があった。解説を書いているのは池澤夏樹である。

「…セルビアに二度行って、あちらに山崎佳代子という親友もいて、彼女の手配でコソボを逃れてセルビアに来たセルビア系の難民の女性たち二十名ほどの話を一人一人聞いたことがある…」

あらあ、池澤夏樹は山崎佳代子の友達だったんだ。へえ。山崎佳代子は詩人でベオグラード大学の教授。今、夫の山崎洋と来日中である。近々、ステップスでも詩の朗読会を開く予定である。日程が決まったらお知らせします。

このところ文庫本の新刊が続けて出ている。

ポール・オースターの 『写字室の旅/闇の中の男』 を読んでいたら、帯の裏側になんだって!?という文字があった。

「同時刊行!オースターが別名義で発表した幻のデビュー作 『スクイズ・プレー』 ポール・ベンジャミン」

おお!そうだったのか。デビュー時はポール・ベンジャミンだったんだ。

早速購入。探偵小説らしい。

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ミシェル・ウエルベックの 『セロトニン』(河出文庫)も楽しみである。

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2022年9月14日 (水)

槙野匠の箱

今日から槙野匠展。

ギャラリー内には大作2点。小品1点。

「雲の考」 銅板・アクリルウレタン塗料 42.5×370.0×40.0㎝ 2022 ¥600,000

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「橋の考」 銅板・アクリルウレタン塗料 52.0×261.5×35.5㎝ 2022 ¥180,000

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基本的な形は箱であり、それがいくつも連なっている。箱は閉じられていて中の様子はわからないが、何もない空間なのであろう。

箱の空間には、現在の空気が詰まっているのだろうが、その空気は、制作時に閉じ込められたはずなので、ある意味、過去である。なんていう思わせぶりなセリフは必要ないだろう。そこにわれわれの勝手な物語を見いだす必要もないだろう。槙野が言うように、

「ただ箱を作ってるだけなんです」

箱は箱でしかない、と冷静な見方をした方が、逆に感慨深いのである。

事務所には小品を並べてある。

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「掛けておいて」 木・銅板・釘 10.5×13.0×8.3㎝ 2022 ¥12,000

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「軒下」木・アクリル塗料 15.0×40.0×9.0㎝ 2017 ¥40,000

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「壁にそって」 木 12.0×14.0×4.4㎝ 2022 ¥12,000

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「小鳥の家」 銅板・アクリルウレタン塗料 2022 ¥8,000

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ただの箱にしてはちょっと思わせぶりなタイトルだけどね…

槙野氏は17日(土)、19日(月)、24日(土)在廊予定。

昨日は、水野俊介の一周忌展に行ってきた。

午前中は新宿の眼科で目薬をもらい、女子医大に移動して糖尿病センターへ。暑くてぐったりした。なんかものすごく混んでいて2時間半も待った。診察のあと、このあいだ「失敗した」血糖値のセンサーをつける。またこのまま2週間である。薬局に行くと「1時間待ちです」と言われたので、近くのウェンディーズでアイスコーヒーを飲んで待つ。朝早めに出て来たのにもう5時だ。六本木の水野展に行くエネルギーはほとんどなかったので帰ろうかなと思ったが、頑張って行ってみた。会場の六本木ストライプスペースは六本木中学校の真向かいである。港養護に勤めていた時に何回か行ったなあ。ここから生徒が来ていたからね。

会場に降りていくと、倉重、勝又諸氏がテーブルでお茶を飲んでいた。

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朝10時から搬入作業をしたので疲れ果てていた。5時間くらいかかったようである。そろそろ帰ろうと思っていたが、吉岡が来てから帰ろうよ、とわたしを待っていたらしい。

ここは、水野さんの思い出の写真を展示してあるコーナー。

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こちらはゆかりの作家の作品を展示。

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知り合いの作家の作品もけっこうあった。

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吉岡のもある。吉岡の下は永野のり子。

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海外からも作品が届いている。左上はウテ・ザイフェルト。

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これは倉重・勝又。

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バテバテの一日だった。

 

 

 

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2022年9月10日 (土)

来週は槙野匠展

今日で金澤麻由子展終了。毎日朝9時から夜7時までギャラリーに詰めた。疲れただろうなあ。

予想外にお客さんが来てくれた。ワークショップも盛況だった。

金澤は毎年個展をしてきたが、来年はお休みする。京都のギャラリー16で個展があるからだ。

今日は大量の荷物を荷造り。明日は槙野匠氏の搬入がある。個展は水曜からになります。

槙野匠展 9月14日(水)ー24日(土) 日曜休

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前にも書いたが、十河さんの代わりに急遽入ってもらったのだった。十河さんどうしてるかなあ…

明日の搬入は弟の槙野央くんが手伝う。

一昨日、上條陽子が来たので、作品を「借りたい」と伝えた。

来年2月のコレクション展に「あやとり」を展示したい。この作品はわたしはすっごく好きで、ステップスで見たいなあと思っていたのである。

ギャラリーコレクション展は毎年やってきた。わたしが持っている作品を展示してきたが、持ち駒が少なくなってきたので、最近は「預かっている」作品や、「お借りした」作品を混ぜこんでいる。

上條陽子の来年は、展示が続いているようで忙しいみたいだった。

「そうねえ、あやとり1点だけだったらいいわよ」

というので、なんとか借りることができそうだ。ただこの作品は展示を作家がやらなければならないので、搬入に来てもらうことになる。

DMに「あやとり」の写真を使いたいので、写真をデータで送ってもらいたいと伝える。

「写真は佐喜眞美術館が持ってるのよ。わたしはそういうのできないから。美術館に電話してみて。貸してくれるかどうかわからないけど」

貸してくれないかもなあ…とどきどきしながら事情を話し、お願いしたら

「ああ、いいですよー」

とすぐに送ってくれた。

よかった。

昨日はドイツの川辺美咲からメールがあり、ドイツ語とギリシャ語で、お誕生日おめでとうと送ってくれた。昨日が誕生日だったのよ。66歳になってしまった。10月に日本に行きます、とあり、なにか欲しいものありますか?とあったので、何もいらないけど、作品を数点持ってきたら展示するよ、と思いついたことを伝えた。よし、これでコレクション展のメンバーが増えた。

昨日は倉重光則、勝又豊子も来廊。神戸の展示とオープニングも終わり帰ってきた。展示が終わるころまた神戸に行く予定だ。金澤がこのあいだ神戸の2320で個展をしたばかりなので、ギャラリーの向井さんに、金澤の個展見るようにと言われたらしい。

勝又さんは来年4月にステップスで個展を入れた。

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2022年9月 8日 (木)

本に助けられる

今日は意外と涼しいのでほっとする。昨日はわたしは休みだった。ようやく疲れが取れてきている。疲れは一週間続いたのだった。先週の金曜日に山形日帰りでへとへとになり、土曜日は石倉さんの最終日&搬出。日曜日は金澤の搬入。月・火もギャラリーに詰めた。で、昨日はようやく休み。歯医者さんで治療を受けたあとは、喫茶店に行ったり昼寝をしたりで過ごす。疲れが取れるのには時間がかかるのである。

一番の息抜きは読書である。4冊ゲットした。

ジョルジュ・バタイユ 『文学と悪』 (ちくま学芸文庫)

エーリヒ・ケストナー 『飛ぶ教室』 (新潮文庫)

ポール・オースター 『写字室の旅/闇の中の男』 (新潮文庫)

外岡秀俊 『北帰行』 (河出文庫)

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眠くてしょうがないけど、電車の中で立っていると眠ることもできないので本を読む。無理やり読む。バタイユから読んだ。バタイユはけっこう読んできたが、どうもこの人の文章は読みにくい。下手とか、何言ってるのかわからない、というのではなく、複雑なイメージが多いからなのだが、この『文学と悪』は読みやすかった。特にエミリ・ブロンテとサドが面白かった。「悪」について書いているが、われわれが考える「悪いこと」、「悪い人」というのと意味が違う。変な話だが、この「悪」についての論考にわたしは勇気づけられた。

悪と自由は関係が深い。

サドはこの世のすべてに復讐しようとしている。すべてを亡きものにしようとする。最終的にすべてを殺して、自分自身も消え去ってしまうという具合だ。

本当に素直に元気をもらったのはケストナーの『飛ぶ教室』だ。

「ただ自分を騙さず、人に騙されずにいてほしい。不運はしっかり見据えることを学んでほしい。うまくいかないことがあっても、たじろがず、運が悪くても、しょげないことだ。元気を出せ!打たれ強くあることを覚えてほしい。

ボクサーが言うところの「ガードをかためる」。パンチを食らっても、もちこたえるすべを学びとる。さもないと人生がもたらす最初の一発で、グロッキーになりかねない。人生は、いやにでっかいグローブをはめているものだ。そうとも!最初の一発でフラつくようだと、あとは小さなハエが咳をしただけで、すでにうつぶせになってのびている。

いいね、へこたれるな!打たれ強くあれ!わかったか?しょっぱなをこらえれば、すでに半分がた勝ったも同然なのだ。というのは、ありがたくいただいた一発であって、落ち着いてさえいれば、大切な二つの特性を証明できる。つまり、勇気と知恵だ。いまの私のいうことを、心に刻みこんでもらいたい。知恵のない勇気は暴れ者にすぎないし、勇気のない知恵はたわごとにとどまる!世界の歴史には愚かな連中が恐いもの知らずで、知恵ある者たちが臆病である時代がくり返しめぐってきた。それはゆがんだ状態なのだ。

勇気ある人々が知恵深く、知恵深い人たちが勇気を出したときにようやく、これまでしばしば、まちがって使われてきたあの言い廻し、「人類の進歩」というものを感じとれるのではなかろうか。」

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2022年9月 5日 (月)

金澤麻由子展始まり

さて、金澤麻由子は今日から銀座生活。ホテルも銀座にしたので、一週間銀座から出ないことになります。

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映像は約7分間。音楽や音も入っています。一見ほのぼのとした映像に可愛い音楽が流れるのですが、途中で柱時計がボーンと鳴ったりして、ぎょっとします。わたしはこの絵と音のギャップがシュールで好きなのです。

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柱時計といえば、わたしがまだ幼いころ、おばあちゃんの家ではゼンマイ仕掛けの柱時計を使っていたことを思い出す。時計盤の上に二つ穴があいていて、そこからカギを差し込みゼンマイを巻くのである。二つの穴は、それぞれ内側に向かってカギを回す。そんなことを思い出す。

つげ義春の漫画で、大きな柱時計の中に入って眠っている少年が登場したりするが、その柱時計もボーンと鳴っていた。

寺山修司の短歌にも柱時計が出てきたな。

うろ覚えなんだけど、こんな感じだった。

売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野行くとき

怖いよね。

金澤の柱時計にも同じ怖さがある。

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映像の原画は40枚入らなくて、32枚にした。

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原画も売っています。紙に木炭 50×65㎝ ¥35,000

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額入りは¥40,000 です。

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事務所にはいつものように小品とグッズが溢れています。

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みなさんのおいでをお待ちしています。

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2022年9月 3日 (土)

永遠の日曜日

来週からの展覧会は金澤麻由子。永遠の日曜日というタイトルの映像作品を展示する。

じつは、今年の個展は「お休み」しようかなと言っていた。作品を出し切ったということだった。

わたしは、昔見た映像「永遠の日曜日」がすごく気に入っていて、もう一度見たいと思っていたので、あの、笠間でやった映像を出せば?と提案したのだった。その作品は、2009年に笠間で開催したアートカクテルに出品した作品である。笠間駅前の喫茶グリュイエールの店内で流した作品。

羊を描いたドローイングをものすごい数を用意してアニメーション仕立てにしたものである。ほのぼのとしているようなのだが、どこか怖い作品なのである。ステップスでは、この作品だけをポツンと設置すればいいからね、と伝えた。

簡単な展示になると思っていたら、今日、ものすごい数の段ボールが届いた。すっきりした展示にはならないような気がする。まあ、それが金澤麻由子なんだけどね。どうなるんだろう。ドローイングを40枚壁に貼る、とは言っている。

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金澤は毎日在廊する。朝10:00から、「1 DAY 絵画レッスン」というワークショップも開くことになっている。

吉岡は昨日、日帰りで山形へ。実家売却の仮契約。買い手の方と会って、書類を取り交わす。今月28日に本契約なので、その時にはまた山形へ。不動産屋さんと細かい打合せ。ハウスクリーニング、要らないものの処分、庭の草取りとか、いろいろあるのです。お寺からお坊さんに来てもらって、お経をあげてもらう。これで仏壇も処分していいことになる。

なんかいろいろあって憔悴。

明日は金澤の搬入だから、今日は早めに休もうかな。

マッサージに行きたいのだが、いつものお店が改装中で、今月中旬までお休みなのである。

ビール飲むしかないなあ…

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